中小企業診断士1次試験って、受験の年で難易度変わるの?
どの科目に力を入れたら良いかわからないよ!
と、お悩みの受験生のみなさん必見!
過去10年ちかくの統計資料をまとめて、分析しました。
- 申込数・受験者数推移
- 性別・年齢別推移
- 地域別・職種別推移
- 科目別の推移
この記事を読めば、来年度の中小企業診断士1次試験の傾向を把握できること間違いなし!
おはようございます!【朝活ブロガー中小企業診断士】のグレート☆セバスチャンです。私のプロフィールは、こちらへ。
今回のvol.6では【財務会計】の推移を見ていきます。
それでは、いってみましょう!
財務会計の推移
前回に続き、【科目別の推移】について、分析・考察をしていきます。
財務会計の合格率推移
2科目の【財務会計】の受験者数はこちらです。
11年間でみて、基本的に受験者数が多い傾向がある?
そうなんです。財務会計は受験する側にとって、多くの人が苦手科目であることがわかります。逆にいえば、2次試験にも直接つながる科目ですので、一番時間をかけるべき科目だともいえます。
2021年からの受験者数増加に合わせて、財務会計の受験者数も増加しています。基本的に難関科目の代表なので、科目合格した際はよほど得意科目でない限りは、科目合格を使う方がいいと考えられます。
次に合格率の推移を見ていきます。2014年、2017年が底であり、2015-2017年が易化、残りの2021年を除けば、常に合格率は10%代で推移しています。
今後も財務会計については、10%~15%前後が続くと予測されます。1桁台で足切りにならないように、他の科目よりも、優先して、しっかりとした対策をしておく必要があります。
2つのグラフを合わせるとこのようになります。合格率は時期によっては高いときもありますが、基本的に受験者数が多いため、苦手意識がうかがえる科目です。
【2024年版】選択肢割合の分析
以前、直前対策で調査しました選択肢割合の分析について、【令和5年度の結果】も反映させましたので、参考にしてください。
選択肢の確率論分析については、あくまで過去問など対策をやりきった先の最後の選択肢で迷った場合の判断材料です。いきなり、記号の確率だけで判断するものではないことを、くれぐれもご承知おきください!
まずは、全体の選択肢の割合です。
【ウ】の選択肢が一番多い傾向は変化していません。全体の割合は前回解説した過去10年の割合と同様でした。
令和5年度は【イ】の選択肢が2問に1回の割合で選択されています。【イ】と【ウ】に偏る傾向は今までの流れとは変わらないようです。
次に各11年間のトレンドを見ていきます。
【ア】の選択肢の特徴は、直近ではほとんど選択されていない傾向があります。令和5年度も若干上昇したとはいえ低空飛行、確率論でいけば、令和6年度は【ア】の選択肢割合が増加する可能性が高いと考えられます。
【イ】の選択肢については、令和5年度は下降トレンドになると考えていました。とはいえ完全な【異常値】ですので、確率論でいけば、令和6年度は下降する可能性が高いと考えられます。
令和5年度は下降しました。とはいえ、平成25年度を除けば、【ウ】の選択肢割合は安定しているのは事実です。
それを踏まえて、令和6年度については、【ウ】の選択肢については、引き続き20%~30%代の可能性が高いと予測されます。
【エ】の選択肢の特徴は比較的安定していますしたが、令和5年度は急降下しました。平成29年にも急降下の年がありましたが、基本的に【ウ】と【エ】が選択肢割合として強い傾向はあります。
確率論でいけば、令和6年度は選択割合が他の選択肢より高くなると考えられます。
※【オ】については、【オ】まである問題が少ないため、割愛します。
これらの傾向をまとめると以下の令和6年度の予測の確率は以下の可能性が考えられます。
ア〈 イ≒ウ〈 エ
繰り返しになりますが、あくまで過去問など対策をやりきった先の最後の選択肢で迷った場合の確率論という判断です。いきなり、記号だけで判断するものではないことを、くれぐれもご承知おきください!
財務会計苦手・・・
やりこむほど安定的な科目になる!
「支援機関の経営指導員さんたちは、過去の傾向から財務会計に弱い傾向があります!」。この言葉は、私が行った中小企業大学校養成課程の始業式で担当者の方が言った言葉です。しかし、その認識は違っています。実務で必ず経営指導員は決算書を基に、電卓で企業の状況を把握します。それに対し、銀行員は決算書の数値を打ち込めば各指標が自動的に出ます。何が言いたいかと言うと、経営指導員は中小企業診断士の勉強をすれば、有効な経営分析指標の式が頭に入っているので即座に、収益性・安全性・効率性・生産性・成長性から課題を見抜くことができるということです。財務・会計は私も合格するのに3年かかりました。しかし、一番時間をかけた分野でもあります。投資効果にDCFを用いるなど、実務で使い倒しました。定性的な切り口に、しっかりとした定量的な知識がバランスよく備わることは重要だと、現在かみしています。財務会計を苦手とする受験生が多いですが、腹をくくって得意分野にする気持ちで臨めば、大きな財産になるのではないでしょうか?
苦手が得意になる、それは差別化
令和6年度の対策
令和6年度については、以下の傾向が考えられます。
引き続き難化トレンド、ただし時間をかければ安定的な科目になる
財務・会計は受験生に苦手意識のバイアスが非常に強い科目です。しかし、やりこめばやりこむほど安定的な点数を獲得できる科目です。
- 過去問10年を繰り返す
- 2次試験対策までやる
- 週に最低1回は勉強
財務会計の知識は必ず実務上の財産になります。現場に行かなければ実態がわからないのは事実ですが、決算書はその前提である課題の癖がたくさん眠っているんです。財務会計をこの機会に徹底して強化し、他の中小企業診断士と差別化する戦略を提案します。
また、財務会計は経済学と同様に直前期に思い出そうとしても、すっかり解法を忘れていしまい、大きなストレスとモチベーションの低下につながりかねない科目です。最低でも週1回は過去問を解くように心がけてください。
この過去問マスターは最低限3回繰り返すことが必須条件です。これをせずして、財務会計で点数をとれることなかれ。
ここまでやるの?
と聞かれそうですが、ここまでやるとある能力がつくんです。
高速計算処理スキル
財務会計は7科目の中で最も時間との闘いが厳しい科目です。計算処理能力の高さが、点数アップにつながることは間違いありません。
くれぐれも、解法を覚えたくらいでは太刀打ちできないので注意しれください!
ぜひ、財務会計を鍛えに鍛えて、中小企業診断士になった時に、他の診断士より定量分析に差別化をしてください。
まとめ
【2024年最新版】財務会計【中小企業診断士1次試験】vol.6いかがだったでしょうか?
1次試験の戦略を立てたい!という方のお役に立てれば幸いです。
この記事を読んで少しでもお役に立った方がいらしゃればTwitterにも登録して頂くと、記事を更新した時にお知らせしますので、今後も「志」ともに、一緒に学んでいけると幸いです。
それでは、次の記事【vol.7】でお会いしましょう!今回も読んで頂き本当にありがとうございました。
アイウエの選択肢の出る割合まで出して頂き、思わず目が止まってしまいました。現在60歳を過ぎて診断士の勉強中です。サイトの中いろいろ拝読させて下さい。
マイクさんおはようございます!実は最近、考えていたのですが、診断士は知識やスキルの豊富な50代、60代にこそ取得していただけると、事業者の支援のために本当に素晴らしい提案ができると思っています。少しでもお役に立てれば幸いです。今後とも、よろしくお願いいたします。