中小企業診断士1次試験って、受験の年で難易度変わるの?
どの科目に力を入れたら良いかわからないよ!
と、お悩みの受験生のみなさん必見!
過去10年ちかくの統計資料をまとめて、分析しました。
- 申込数・受験者数推移
- 性別・年齢別推移
- 地域別・職種別推移
- 科目別の推移
この記事を読めば、来年度の中小企業診断士1次試験の傾向を把握できること間違いなし!
おはようございます!【朝活ブロガー中小企業診断士】のグレート☆セバスチャンです。私のプロフィールは、こちらへ。
今回のvol.7では【企業経営理論】の推移を見ていきます。
それでは、いってみましょう!
企業経営理論の推移
前回に続き、【科目別の推移】について、分析・考察をしていきます。
企業経理理論の合格率推移
3科目の【企業経営理論】の受験者数はこちらです。
11年間でみて、受験者数は安定して多い傾向。
企業経営理論は中小企業診断士において主となる科目です。受験者数が安定して多いのは、決して合格率が高い訳ではなからです。苦手意識をもっている受験生の多い科目と言えます。
財務会計同様に得意科目になりにく科目なので、科目合格した際は、科目免除を使う方がいいと考えられます。
次に合格率の推移を見ていきます。2017-2019年までは難化傾向が続いていました。直近では易化傾向ですが、合格率が20%を超えることは稀です。
また、これまで4期連続で安定して合格率が高い状況であったので、2024年度は難化する可能性が考えられます。
文章問題を複雑にしようと思えば複雑にできる特徴の科目。高得点を目指すことは難しい科目の一方で、基本の繰り返しを粛々と続けることで、足切りなどは生じにくい科目と考えています。
受験者数に対して、合格率が一致しているのは2016年と2021年度だけであり、基本的に60点以上が狙いにくい科目だといえます。繰り返しになりますが、一方で1問4点と配点の多い科目と比べて問題数も多いため、足切りにもなりにくいため、まずは50点代中盤を安定して取れる実力をつける必要があります。
【2024年版】選択肢割合の分析
以前、直前対策で調査しました選択肢割合の分析について、【令和5年度の結果】も反映させましたので、参考にしてください。
選択肢の確率論分析については、あくまで過去問など対策をやりきった先の最後の選択肢で迷った場合の判断材料です。いきなり、記号の確率だけで判断するものではないことを、くれぐれもご承知おきください!
まずは、全体の選択肢の割合です。
【ア】のみが若干選択割合が低い傾向がありますが、全科目中で最も選択肢に偏りのない科目が企業経営理論になります。
令和5年度も全く同じ割合です。
偏りがないのなら選択肢割合という統計分析はあてにならない?
と、思われがちですが、もう1歩踏み込んで考えれば各選択肢が1/4の確率で構成されている解答になっている特徴があるということです。逆に解答用紙に選択肢の偏りがある場合は、統計論的には合体しないことになります。
【ア】の選択肢の特徴は、中央値を超えると下降する傾向があります。令和6年度は横ばいか、上昇する可能性が高いと考えられます。
【イ】の選択肢の特徴は、大きくブレない傾向があることです。まさに全体の中央値という傾向があります。令和6年度も安定して選択される可能性が高いと考えられます。
【ウ】の選択肢の特徴は、全体的に選択割合の高い年度が多い傾向があることです。まれに低い年度も発生しますが、基本的に20%以上の選択割合を維持する傾向があります。令和6年度も高い割合で選択される可能性が高いと考えられます。
【エ】の選択肢の特徴は、30%台の大幅な選択割合を示した後は必ず下降する傾向があります。令和6年度は引き続き20%台で推移するか、上昇する可能性が高いと考えられます。
【オ】については、【オ】まである問題が少ないため、参考程度に考えてください。ただ1つ言えることは【0%】ではないため、1~2個くらいは解答の中にあることを確率論的に頭の隅に置いておく必要があります。
これらの傾向をまとめると以下の令和6年度の予測の確率は以下の可能性が考えられます。
解答用紙全体のア~エの割合が1/4づつになっているか確認
※オ:0ではない
繰り返しになりますが、あくまで過去問など対策をやりきった先の最後の選択肢で迷った場合の確率論という判断です。いきなり、記号だけで判断するものではないことを、くれぐれもご承知おきください!
この科目選択肢に迷う・・・
その分大きくブレないのが特徴だ
中小企業診断士試験を突破したら何が身につくのでしょうか?それについて即答できる人は意外に少ないのかもしれません。答えは【診断と助言】ができるようになることです。中小企業診断士資格を取得したけど、活用できない現象は、受験期間中に【診断と助言】のフローを意識せずに迷子になっているからです。企業経営理論でまずは診断と助言のフローについて学ぶことで、単に点だけの知識ではなく、覚えたことが線になると考えられます。【診断と助言】式勉強法については、今後深堀りしていく予定です。簡単に以下の記事には触れているので、気になる方はチェックしてみてください。
点が線になるとき、能力が開花する
令和6年度の対策
令和6年度については、以下の傾向が考えられます。
簡単ではないが、足切りにはなりにくい
企業経営理論は文章表現に惑わされることが多い科目です。しかし基本に忠実に勉強すれば大暴落は防げます。
- 過去問10年を繰り返す
また、【診断と助言】のフローを簡単にまとめた表は下記のとおりです。
診断と助言のフロー | 活用する分野 | 具体例 |
経営理念 | 企業経営理論 | 企業ドメイン・ポートフォリオ・MVV |
外部環境の機会 | 企業経営理論 経済学 経営法務 中小企業経営政策 | PEST マクロ経済学 制度改正 政策 |
内部資源の強み | 経済学 企業経営理論 財務会計 | ミクロ経済学 SWOT分析・3C・5F・VRIO 経営分析 |
課題の抽出 戦略の決定 | 運営管理 企業経営理論 | ボトルネック・QC7つ道具 STP・PPM アンゾフ・ポーター 事業ドメインの設定 |
課題解決のための実行策 | 企業経営理論 運営管理 経営法務 経営情報システム 中小企業経営政策 | PDCAサイクル QCD 4P 5S ECRS RFM AISAS 就業規則 システム構築 各種補助金・マル経(融資制度) |
効果の目標 | 運営管理 財務会計 | 原価計算 回収期間法・DCF |
スケジューリング | 運営管理 経営情報システム | 大日程・中日程・小日程 システム構築フェーズ |
なんか、選択肢とかに迷わないうような【ずるいテクニック】を教えている本とかないですか?
あります!笑。いつか、これらの知識をまとめたいと思っていますが、おすすめはこの本です。
繰り返しになりますが、あくまで過去問など対策をやりきった先の最後の選択肢で迷った場合の最後の一押しの技術です。
まとめ
【2024年最新版】企業経営理論【中小企業診断士1次試験】vol.7いかがだったでしょうか?
1次試験の戦略を立てたい!という方のお役に立てれば幸いです。
この記事を読んで少しでもお役に立った方がいらしゃればTwitterにも登録して頂くと、記事を更新した時にお知らせしますので、今後も「志」ともに、一緒に学んでいけると幸いです。
それでは、次の記事【vol.8】でお会いしましょう!今回も読んで頂き本当にありがとうございました。