筆記試験で合格したけど、中小企業診断士養成課程も実は気になる
これから行くけど、どんな研修なのかなぁ?
卒業してから、結構忘れてるから思い出したいなぁ
と、感じている中小企業診断士受験生や中小企業診断士の方、必見!
養成課程を得て、中小企業診断士として活動している私が、当時学んだ内容について、解説していきます。この記事を読んで頂ければ、中小企業診断士養成課程でどのようなことを学んでいるかを追体験できること間違いなし!
おはようございます!中小企業診断士のグレート☆セバスチャンと申します。私のプロフィールは、こちらへ。
重要
私の養成課程期間中の体験談を基にお伝えしていきますが、企業の特定に結び付く情報や、各研修の詳細をそのまま使用することはありません。あくまで学んだことを、私の視点から解釈し、再構成している点についてご了承ください。
評価レベル

修得水準にもたくさんの項目があって、得点で評価されることは分かったけど、具体的な得点のレベルってどんな感じなの?
2人は審査基準について確認したあと、得点の考え方について、検討をしている。
平均3点以上が合格だったよね!
どんなレベルなのかしら?
今回は養成課程初日で最も皆さんが気になっている得点レベルについて解説します。
まずは、評価レベルのイメージについては以下の内容です。
得点:レベル | 内容 |
5点:インストラクター | インストラクターの水準であり、指導レベルに達している |
4点:支援者 | 実習において、自立して支援ができるレベル |
3点:診断士予備軍 | インストラクターの指導の基、支援事業者に的確な支援ができるレベル |
2点:一般人 | インストラクター指導の基、支援事業者に部分的に支援ができるレベル |
1点:赤点 | ただ養成課程に来ている人 |
0点:落第 | 休暇かなにかと間違っている人 |
×:即退去 | 人間的に入校したらだめだった人 |
2点~3点を狙う必要があるよね
4点も1個は必要だったわよね
これら得点レベルについて、私の経験から助言をします。まずは前提として注意していただきたいことは、実習期間中には絶対に他者に自分の評価を開示してはならない、という縛りがありますので、自分の得点に一喜一憂せず、半年間を駆け抜けることが重要です。
まず最初に申し上げたい点は、5点はいません。もし5点をもらえたのなら、すぐにでもプロのコンサルタントとして独立できるレベルです。もちろん稀にそのような受講生がいるかもしれませんが、私は出会ったことがないので、なんとも言えない状況です。点数をつけるインストラクター視点でみても、自分と同等レベルと認めるということは、なかなか心理的にもしにくいのではないでしょうか?現実的には、以下の得点レベルを目指すことが望ましいといえます。
実習において、自らの自説を基に、事業者の課題解決まで診断、助言のできるレベルです。重要なことは、前回の記事で解説した項目のどれか1つ以上、経営診断Ⅱでは獲得しなければならない点です。ここには明確なハードルが準備されています。このレベルを乗り越えるために重要なことは、演習から経営診断Ⅰの実習を通して、自分自身の優れている項目もしくは効率的に強化できる項目について理解しておくことです。調査・分析が得意であれば、その長所をより詳しく伸ばしたり、プレゼンが得意であれば、さらに発表手法にこだわるなどです。私の経験談でいくと、4は1回の実習で全項目の半分くらいでした。ほとんどが4以上の方はかなり高い能力や経験に加え、中小企業診断士としての才能に恵まれている方かもしれません。
実習において、インストラクターの指導の基、事業者の課題解決まで診断、助言のできるレベルです。受講生のほとんどの方がここに属すると考えられます。各項目が3点をマークしていれば安心をしてください。繰り返しになりますが、経営診断Ⅱでは、1個以上4点が必要ですので、どこの項目が伸ばせるのかを、最初の実習で見定めることが重要です。基本的に3点以上の点数がついていれば、現在順調に実習をこなしていると考えることができます。
平均が3点以上ですので、2点が1つでもつけばかなり気持ち的に焦りを感じるでしょう。評価表には、各インストラクターの評価が文章で示してあります。その内容を真摯に受け止め、実習へのやり方を改善していく必要があります。もしかしたら、インストラクターや、班員との相性も原因としてあるかもしれません。グループの不和による評価の低下だと考えるのであれば、中小機構の担当職員へ相談をしましょう。
もし1点が1つでもあった場合は、その後の実習において大きな足かせとなるでしょう。他の受講生よりも大きな努力が必要となってきます。もし努力して、この点数であれば、努力の方法について、インストラクターや職員に相談が必須です。養成課程は自分の能力について再認識する場でもあります。あなたは間違いなく優秀だったと思います。少なくとも今までいた環境では。養成課程には環境適応力以外にも、シャバ力、要は稼ぐ力があるかが自分に備わっているかを俯瞰することができます。結果を真摯に受け止め、がむしゃらに取り返すように、戦略を立て直しましょう。
もし1点をマークした人がいるとすれば、養成課程になぜ来たのかという基本的な意味について認識した方が良いと思います。0点に何を掛け算しても、0点です。実習はグループ作業です。自分の役割を果たす必要があります。膨大な量の報告書を作成していくには、1つとして楽なパートはありません。1人でも実態として欠けている状態であれば、実習先からの評価が下がり、班員全員に迷惑をかけます。前回の調査項目の中の、事業者評価は全体評価ですので、1人でも自分勝手なことをすれば、他の人も巻き添えを食いますので、厳しい言い方をすれば、自ら退学を選択することも1つかもしれません。
×は暴力事件やセクハラ事件など、人間としてのモラルに欠けた行いをした方は、中小企業診断士という【国家資格】を得るたる人間性を有していません。即、大学から退去してください。
まとめると、3点以上の評価レベルになっていれば安心してください。また4点があれば、中小企業診断士としてキラリと輝く才能があるということを示しています。4点以上を経営診断Ⅱで1個以上求めているのは、あなたが中小企業診断士として活躍するための素質や適性がどこにあるかを客観的に示すための指標です。ご自身の貢献領域がどこにあるか?これは、以前の記事で述べた目的の1つでしたよね。
4点以上の部分が素質を表す!
2人は得点の考え方について、検討を終え、教室に戻ることとする。
グループワークが不安な気もする
個人プレイじゃだめってことね!
「なんか自分の実力が出せていなくて、納得いかない、くやしくて、くやしくて・・・」。評価が自分で思っているよりも悪かった方は、あまりその内容に一喜一憂することは、はっきり言ってムダです。なぜなら評価は、インストラクターとの相性や班員との相性によるシナジーが重要であり、あなた個人のスペックの高さは評価には直結しないことがあるということです。あなたの評価が良いと感じる場合は他のメンバーの評価も高く、あなたの評価が悪いと感じる場合は他のメンバーの評価も悪いのが、養成課程の得点です。正直に申し上げれば、運要素はあります。基本的にコンサルタントは自説を持って、答えのない事象に対し、答えを導いてく仕事であるなら、独創的な人間(自分勝手な性格)の集まりなのかもしれません。インストラクターレベルでもメンターレベル(引き出すタイプ)もいれば、自分の自説に持って行きたいタイプ(押し付けるタイプ)もいますので、その時の班員属性によっては、ストレスを感じ、上手くいかない可能性もあります。私の属した班は引き出すタイプのインストラクターで、且つ班員が各自自説をしっかりと持つタイプでしたので、結果的に大きなシナジーを生み出したと考えられます。ただ嘆いていもしょうがありません。自分が他人に感じている不満は、他人も同様に感じているはずです。もし上手くいっていないのであれば、インストラクターも含めて、今ファシリテーションする人間がいないということです。心理的安全性を作りだし、自由闊達な意見と、クリティカルな診断・助言ができるには、1人でもグループにファシリテーターがいる必要があります。繰り返しになりますが、運要素はあります。一方であなたも含め、ファシリテーターがいないという事実と、ファシリテーションについて学ぶ機会が養成課程ではないということを認識し、準備しておくことが重要です。

その【時】は、人生で最も貴重な【時】と知れ

まとめ
【あなたも追体験!】中小企業大学校養成課程【第4回:評価点数の考察】、いかがだったでしょうか?
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