筆記試験で合格したけど、中小企業診断士養成課程も実は気になる
これから行くけど、どんな研修なのかなぁ?
卒業してから、結構忘れてるから思い出したいなぁ
と、感じている中小企業診断士受験生や中小企業診断士の方、必見!
養成課程を得て、中小企業診断士として活動している私が、当時学んだ内容について、解説していきます。この記事を読んで頂ければ、中小企業診断士養成課程でどのようなことを学んでいるかを追体験できること間違いなし!
おはようございます!中小企業診断士のグレート☆セバスチャンと申します。私のプロフィールは、こちらへ。
重要
私の養成課程期間中の体験談を基にお伝えしていきますが、企業の特定に結び付く情報や、各研修の詳細をそのまま使用することはありません。あくまで学んだことを、私の視点から解釈し、再構成している点についてご了承ください。
養成課程の進め方
中小企業診断士養成課程コースに合格しました!
あなたは中小企業診断士1次試験を得て、養成課程の書類審査そして面接に合格した【中小企業診断士実習生】です。それではさっそく、私といっしょに、中小企業大学校東京校の門を叩きましょう。これからよろしくお願いいたします。
関門
今日から、よろしく!
よろしくお願いします。
さっそく、【関門】について説明するぞ!
二人は、これからとても過酷な研修を得て、やっと【中小企業診断士】になることができます。あなたたちは、人材加発支援助成金に係る受講対象時間数である【計:750時間】にも及ぶ試練の1つ1つに向き合わなければなりません。
そこには大きな【5つの壁】が行く手を遮ります。
- 流通業経営診断実習
- 製造業経営診断実習
- 戦略策定実習(流通業)
- 戦略策定実習(製造業)
- 経営総合ソリューション実習
簡単に解説すれば、必ず出席時間が750時間を満たし、それぞれの実習で落第点をとらないことが、中小企業診断士になるための条件となります。
・・・結構、しんどそう!
半年間は養成課程に集中ね!
養成課程の、重要な要素、それは【グループ活動】ということです。1チーム7~8名のセルで必ず演習も、実習も実施されます。個人だけの勝手な行動は、全体の調和を乱すばかりか、他のメンバーの中小企業診断士取得の妨げにもなる可能性が!常にグループワークであることを意識し、今の自分の役割がなんなのかを考えて行動することをおすすめします。
開講式
いよいよ、中小企業診断士養成課程のスタートの日です。みなさん、講堂にお集まりください。
そこには、48名の受講者が着席しています。席順は【あいうえお順】。年齢はさまざま。20代から50代という印象。学長より、挨拶がある。みんなどことなく、緊張感があり、ピリッとしている感じです。
席順で【あ】から始まる苗字の方は、なにかにつけて、あいさつや、使命される順番が1番になる可能性があります。少し心構えが必要かもです。
職員紹介があり、中小機構の研修担当の方と、事務一般の補助をしてくれる会社の方たちが紹介される。職員が4名、事務補助が2名。
養成課程の概要・進め方
あいさつが終わり、具体的な養成課程期間中の概要や進め方について説明がある。主には以下の内容であった。
- 養成する中小企業診断士像
- 診断スキル
- 演習の進め方
- 実習の進め方
- 心構え
①養成する中小企業診断士像
2人はなんで診断士になりたんだ?
もっと稼ぎたいから!
自分のステップアップのため!
確かに。素直な回答。私も、中小企業診断士資格を取得することで、権威性が増し、辞めさせられる不安や、食えない不安からは解放されたと感じます。つまり【個人としての自己実現】が主としてあるのも事実です。
一方で、中小企業診断士養成課程がどのような診断士を養成するかについてしっかり理解しておく必要があります。
「資源の乏しい中小企業の振興への寄与」という【社会的・公共的使命感に溢れる】中小企業診断士。
つまり、国家資格である意味、【社会的・公共的使命感に溢れる】人物を目指す必要があるということです。自己の利益追求のために中小企業診断士資格を取得するのではなく、自分が社会にどのように役立っているかを常々再認識する必要があります。
②診断スキル
次に養成される【診断スキル】について説明がある。ここについては、主に以下の2点であった。
- 診断と助言
- 貢献領域の構築
中小企業診断士試験の目的は、ご存じのとおり、【診断と助言】ができるようになることです。養成課程では、筆記試験にない1つ大きな特徴があります。
- 現場感覚の習得
筆記試験ではどうしても、全てがペーパーでの架空の診断と助言になりますが、養成課程では、実際の事業者のところに行って、診断と助言をします。【5回】の実習をとおして、現場間を磨いていくこととなります。
2人の診断士としての専門分野はなんだ?
・・・専門分野ないかも。
私も自身がないわ・・・
養成課程に参加した実習生の悩みのほとんどが、この【貢献領域】が構築されていないということです。ただし、不安になる必要はありません。養成課程を通して、自分の貢献領域を見つけていくことができます。貢献領域とは、わかりやすく言うのなら、「あなたの強み」です。調査や分析が得意、財務分析からの仮説設定が得意、ヒアリングが得意、戦略構築が得意、実行策を立てることが得意、プレゼンが得意などなど、養成課程を通じて、【自分の強み】に気づき、意識的にグループで貢献していくことで、卒業時そして、その後活躍のできる中小企業診断士となることが可能です。
③演習の進め方
【演習の進め方】については、具体的には各演習の時に解説をしますが、ここでは【時間の使い方】について解説します。
- 予習-早朝
- 復習-講義終了後すぐ
日々の演習を効率的に進め、他のグループメンバーと闊達な意見交換をするためには、必ず予習をしておくことが重要です。また、講義終了後には記憶の新鮮なうちに、ワードなどにその日の内容をアウトプットしておき、いつでも見直せるようにする工夫をおすすめします。
私は予習時間を、朝4時30分から6時30分の2時間程度。復習を講義終了後、すぐに部屋に戻り1時間のサイクルで徹底していました。創造的な脳を使うのは早朝、記憶を定着されるのは夜という流れです。
・・・早朝は自信ないかも!
もちろん自分に合ったやり方でいい!
④実習の進め方
実習について重要なポイントは以下です。
- グループで役割を決定
- 5回の実習
- 他の時間を捨てる
養成課程の醍醐味は47都道府県から選ばれし、優秀な人材が集結することです。おそらく人生の中で、全員が優秀というチーム構成はなかなか体験できないのではないでしょうか?とはいえ、重要なことは【役割を決めること】です。役割を決めなければ、どんなに優秀な人間が集まっても、烏合の衆となりかねません。演習期間中に必ず、グループワークの考え方を試行錯誤し、身に着けておくことをおすすめします。
【5回の実習】は、流通の2回、製造の2回、ソリューションの1回です。流通と戦略の2回はそれぞれ、【同じ事業者】を対象にします。最後の1回は、別の事業者です。毎回、役割は変わりますので、最初に班長をしておけば、逆に気が楽かもしれません。
【他の時間を捨てる】は、実習期間中は全時間を言葉のとおり、実習時間のみに割くことが重要です。はっきり言います。眠る時間も2~4時間程度です(※ここは説明では絶対、伝えられません)。この状況を乗り越えるためにも、実習期間中はこのことのみに集中することが非常に重要です。
実習は本当に不安になるわ・・・
その気持ちが、本当に重要なんだ!
⑤心構え
受講者の心構えについて、5つくらい説明がありますが、一言でいうなら、【真面目が一番】ということです。いつもと違う環境とはいえ、みんなの目的は【中小企業診断士になること】。そこを忘れ、もし間違った行いをすれば、退行処分となりえる、ということです。
また、くどいようですが、グループワークが主であるため、一人だけ勝手な行動を取るなどは、退行処分になりえます。
その他
ガイダンスの前半について、一通り説明が終わった。あなたは、どう思ったでしょうか?
グループだから安心かな!
私は逆にグループで足でまといにならないか心配だわ。
ここで重要なお知らせがあります!マリアさんの不安は100%的中です!なぜなら、中小企業診断士養成課程に、グループワークそのものを円滑に進める講習はないからです。半年間の養成機関をストレスなく暮らすためには、人間関係を構築することが重要なことはいうまでもありません。
今回のガイダンス前編では、最後に以下の記事を読んでおくことと、参考文献について勉強しておくことを強くおすすめします。【心理的安全性】。このキーワードを常に、心に置きながら、養成課程に臨んでください!
入学前の勉強で差がつくぞ!
まとめ
【あなたも追体験!】中小企業大学校養成課程【第1回:ガイダンス②】、いかがだったでしょうか?
このブログを読んで、少しでもためになったという方は、ブログの応援と投票お願いします。みなさんの協力が必要です。何卒宜しくお願い致します。
また、Twitterにも登録して頂くと、記事を更新した時にお知らせしますので、今後も「志」ともに、一緒に学んでいけると幸いです。