事業計画策定する時、ネット情報って、なかなか検索に時間かかるんだよなぁ
なんかもっと、外部環境とかの2次情報をまとめてくれている良書ってないのかなぁ
と、悩んでいる方必見!中小企業診断士として、経営者のお悩みを日々課題解決に導く仕事をしている私が、【業種別審査辞典の活用方法】について記事をまとめました。
- 業種別審査辞典って?
- どんな構成?
- 具体的にどう使うの?
この記事を読んで頂ければ、事業計画策定の時間が効率化し、支援企業独自の課題解決に集中できること間違いなし!
おはようございます!【朝活ブロガー中小企業診断士】のグレート☆セバスチャンです。私のプロフィールは、こちらへ。
それでは、さっそくいってみましょう!
具体的にどう使うの?
ここからは、具体的な事業計画策定のフォーマットをイメージしながら、業種別審査辞典の活用についてポイントを解説していきます。をしていきます。
事業計画への落とし込み③
続いて、将来の展望について、解説をしていきます。ざっくりいうと、今回の事業計画の【効果】の部分になります。
■将来の展望【効果】
1.概要
ここでは、課題解決にあたって最も優先度の高い内容について、まとめます。どういう取り組みかの具遺体的な内容に加えて、定量的な目標数値も入れることが重要です。
最新NC旋盤機を導入し、一人生産方式による生産性向上により多品種「中量」供給ができる仕組みで差別化をすることで事業を実行します。20年培ってきた金属加工技術の強みに「新たなサービス」の付加価値が付くことで、大企業や同規模の企業とは異なる自社特優のポジショニングを確立できる効果が得られます。革新的サービスの提供で事業開始時の売上から軌道に乗った場合(5年後目標)の売上5,880万円の効果を目指します・・・○○(略)
今回の取り組む内容に加えて、その後の展望も含めると、より良いと考えます。
もし事業者が独自に思いつかない場合は、業種別審査辞典の内容を参考に、現在の事業の状況を踏まえて、今後の企業像を検討することが重要です。
2.事業の成果が寄与すると想定している具体的なマーケット及び市場規模等
ここについては、前段の(2)顧客ニーズ・既存市場・新規開拓市場で説明している場合は重複するので記載しません。ただし、別途もっと深堀りをしてわかりやすくしたい場合は、具体的にポジショニングマップなどを挿入します。
重要なことは具体的な市場の効果について明記することです。ただ、市場の内容だけを記載しても伝わりませんので注意が必要です。
ここについては、業種別審査辞典ではなく、会社の見込んでいる具体的な売上などを細かく計算し、現実的な数値として落とし込んでいきます。
3.本事業の成果の事業化見込み、費用対効果
(1)導入する具体的な内容の優位性による販路開拓
仮に機械を導入することを策とした場合、QCDの観点から優位性を述べます。ここは、前段で示した【課題→解決策】をもう一度、確認します。
前段で提起した内容について、それぞれ効果がどうかを記載。
- 製品・品質:機械を導入した場合の効果
- 価格・コスト:機械を導入した場合の効果
- 販路・納期:機械を導入した場合の効果
これらは【商品の価値】にフォーカスしていることも重要です。なお、戦術レベルの切り口は売上増加が目的なら、4P、機械導入による生産性向上などはQCDの観点がおすすめです。もしくはどちらも組み合わせることも1つです。
Product(製品) Price(価格) Promotion(プロモーション) Place(流通)の頭文字をとったもので、マーケティングを構成する4つの要素のこと。 マーケティング戦略において、4Pを組み合わせて自社にとって望ましい反応を市場から引き出すことを、「マーケティング・ミックス」と呼ぶ。
業種別審査辞典の経営支援のポイントの中にヒントになりそうな内容があれば活用をすることが重要です。
(2)○○導入に伴う革新的サービス提供による優位性
今度は、【手法】に着目します。ここは完全に事業者の完全な差別化によるの能力となりますので、業種別審査辞典にはない中核的な強みを具体的に説明します。
以下は、私が以前支援した事業者の生産方式について、記載したものです。
なかなか想像がしにくい場合のために業種別審査辞典に製造工程などが記載してありますので、参考にします。
私は前職が、厨房で製造の指導をしていたのですが、この技術は飲食業だけでなく、製造業にも転用できると、この時の支援で気づきました。支援者の経験が多ければ多いほど、事業者の頭の中にある技術をより多く形にできるようです。
(3)プロモーション活動
売上拡大の場合は以下を例に掘り下げます。
- 営業活動
- 看板の設置
- ホームページの作成
事業計画によって、中心となるテーマがありますので、適宜どの内容を掘り下げることで効果を得ることができるかを検討する必要があります。
(4)5年間の目標売上高
今回の事業計画に係る市場での売上高を設定します。
ここでは事業者のトータルの売上ではなく、市場ごとの売上目標に切り分けることがポイントです。
(5)投資の経済的効果の可否の判定
機械を導入する場合は費用対効果の定量的な説明で主に以下の方法があります。
- 回収期間法
- DCF法
回収期間法の方が、短時間で予測を立てることができるので、時間がない場合はこちらがおすすめです。より精度の高い費用対効果を炙り出したい場合はDCF法を活用します。
何年間で投資額が回収できるかを検討して、投資するかどうかをこの期間によって見極める手法です。 社内で決めている期間よりも投資額が回収できる期間が短いときは投資して、長いときは投資しないようにします。
DCF法(ディスカウントキャッシュフロー法)は、事業計画書からその会社が将来どれくらいの利益(フリーキャッシュフロー)を得るか計算し、将来の不確定性やリスクを「割引率」として考慮し、どのくらいの期間で投資回収ができるかを計算する方法。
よくわかりません。という方は、中小企業診断士などの専門家へご質問ください。ただし、ここまでの事業全体の要素がわかっていないと計算できませんので、より現実的な組み立てが重要となります。以下は例です。※資本コストを1.01%に設定した場合
数字を組み立てる場合は、業種別審査辞典のおいて同規模の黒字会社の経営数値を参考にすると組み立ての参考になります。TKCデータでは、金額だけでなく、比率も表示されていますので、事業者の規模に合わせて、各種比率から予測を立てることが可能です。
4 5年間の事業化スケジュール
最後に事業計画の先、5年の予定について記載をします。
(1)行動計画
(2)会社全体の計画
ここも同様に業種別審査辞典のTKCデータを活用することで、計算の組み立てがしやすですので、ぜひ参考に使用してみてください。
ここまで、具体的に業種別審査辞典を活用しながら、事業計画策定について解説しましたが、なかなか全体をとおして、読んでいかないと分かりずらいかもしれません。
次回は、具体的に私が支援した事業者の事業計画を公開しますので、今までの流れと合わせて読んで頂くと理解が深まると思います。
まとめ
【え!使ってないの?】業種別審査辞典【事業計画策定への活用】vol.4いかがだったでしょうか?
事業計画策定や支援事業者の相談を効率的に行いたい!という方におすすめの辞典です。この機会に導入してはいかがでしょうか?
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それでは、次の記事でお会いできるのを楽しみにしております。