事業計画策定する時、ネット情報って、なかなか検索に時間かかるんだよなぁ
なんかもっと、外部環境とかの2次情報をまとめてくれている良書ってないのかなぁ
と、悩んでいる方必見!中小企業診断士として、経営者のお悩みを日々課題解決に導く仕事をしている私が、【業種別審査辞典の活用方法】について記事をまとめました。
- 業種別審査辞典って?
- どんな構成?
- 具体的にどう使うの?
この記事を読んで頂ければ、事業計画策定の時間が効率化し、支援企業独自の課題解決に集中できること間違いなし!
おはようございます!【朝活ブロガー中小企業診断士】のグレート☆セバスチャンです。私のプロフィールは、こちらへ。
それでは、さっそくいってみましょう!
業種別審査辞典って?
てか、そもそも業種別審査辞典って何?
まずは、興味をもって頂いた方、ありがとうございます。もし活用していなかったのなら、これからのあなたの事業計画策定のスピードが格段に向上すると言っても過言ではありません。
業種別審査辞典は、一般社団法人金融財政事情研究会、通称【きんざい】より出版されている日本の業種ごとの分析を詳細にした辞書です。特徴として以下があります。
- 1600業種収録
- 圧倒的な定性・定量データの数
- 各分野のプロによる執筆・監修
日本の業種1600種を掲載している書類は唯一無二です。圧倒的なデータ量があり、各分野のプロが執筆をしていることから信頼度が高いことは言うまでもありません。
特に重要な点は、全国の金融機関、官公庁、地方自治体、大学、一般事業会社、そして会計士、税理士、中小企業診断士、経営コンサルタント等の実務家に広く利用されているとういう点です。
私も現在、仕事柄、補助金の審査をしますが、この業種別審査辞典からの引用であれば、それだけで信頼度の高いデータだと判断するような実務で活用できるものです。
なお、中小企業診断士を目指す方で中小企業診断士養成課程をクリアした方は、この辞書が毎回図書館で取り合いであったことを知っていると思います。
また、中小企業診断士やその他の経営支援をする立場の人間でも、全ての業種において知識が豊富な訳ではありません。当然、日々全く知らない業種からの相談も数多くあるはず。事前に業種別審査辞典を活用し、知識を得ておけば、社長との話で「良く知ってるね」と言われた経験がたくさんあります。
第15次業種別審査事典 | 一般社団法人金融財政事情研究会 (kinzai.jp)
別にきんざいの営業担当者ではありませんが、2024年1月に書籍が刊行されます。なお、社内ネットワーク版は11月から先行して販売開始。シングルライセンス版は2024年3月リリースです。
どんな構成なの?
具体的にどんな内容があるの?ということでサンプルとして、開示されている内容を基に解説をしていきます。
目次
全10巻で以下の構成となっています。
- 農業・畜産・水産・食料品・飲料分野
- 紡績・繊維・皮革・生活用品分野
- 木材・紙パ・科学・エネルギー分野
- 鉄鋼・金属・非鉄・建設・廃棄物処理分野
- 機械器具(一般、電気・電子、精密、輸送)・防衛分野
- 運輸サービス・不動産・住宅・飲食店分野
- サービス関連(士業、コンサルタント、代行・仲介業)・学校・地公体・冠婚葬祭分野
- 美容・化粧品・医薬・医療・福祉・商品小売分野
- 旅行・スポーツ・レジャー・娯楽・ペット分野
- 商社・金融・レンタル・IT(情報通信)分野
これらの分野について、1600程度の業種が解説されています。
内容
明解な構成という内容のとおり、わかりやすい構成になっています。ここではサンプルの【ボイラー製造業】をいっしょに見ていきましょう。
※以下、一般社団法人金融財政事情研究会ホームページより引用
①全体の構造
Ⅰ 業界の理解
1 業界の特色
2 市場規模
3 地域的特徴
Ⅱ 業界の動向
1 需要動向
2 課題と展望
Ⅲ 業界内容・特性
1 製品の知識
2 生産形態
Ⅳ 業種分析のポイント
1 取引形態と条件
2 資金需要
Ⅴ 財務諸表の見方
Ⅵ 経営支援の勘所
Ⅶ 関連法規制・制度融資等
Ⅷ 業界団体
全体の構造としては、上記のような構成となっています。
②具体的な構造
ここからは具体的な内容を、サンプルを基に解説していきます。
【日本標準産業分類】が【2511】が示されています。
補助金申請時に記載が必要な場合が多いので、検索する手間が省けます。
【市場トレンド】に端的に、業界の課題が示されているので、時間がない場合は、まずはここをチェック!
【業種の特色】について、分かりやすく解説されているため、全く業界情報を知らない方でも、知識をここで得ることができます。
【規模感】について、理解をすることができます。具体的に特徴のある箇所について、グラフから読み取れる解説が入っているので、特徴をつかみやすいです。また、市場自体の課題点もここに述べられているため、現状支援をしている事業者の課題にもつながる場合があります。
【業界の動向】について、詳細に記載されています。ここでは、業種の機会や脅威について、記載がされており、外部環境分析に役立ちます。
【課題と展望】についての記載ですが、【業界全体の課題】について認識することができます。あくまで一般的な業界の課題が記載されています。
【対策案】について、複数の提案が示されています。企業規模に関係なく、全体的な対策が網羅されています。
【業務内容・特性】について、記載されています。ここの内容は、実際の行動計画を立てるときに活用することが可能です。
【業務内容・特性】の中に製造工程があれば、業務効率化につながらないかの知識として活用できます。また、流通経路もわかれば、どこかボトルネックであるかの材料として、把握することができます。
【財務諸表の見方】は規模別の決算書の平均値および経営分析指標が示されています。支援事業者の実態と比較する材料として活用ができます。
【経営支援の勘所】は、非常に重要なポイントをまとめたものです。この業種の急所ともいえる論点が書いてあるため、現在の課題を解決する直接のポイントになります。
【関係法規制・制度融資等】は業界に関係する法律上の規制が網羅されています。制約条件を事前に知ることが可能です。
【業界団体】は、検索することで有効なデータなどが出てくる場合が多いです。ここに示されているサイトは一度、検索しておくことが重要です。
業種別審査辞典の構造はどの業界・業種も同様の構成で成り立っています。内容は執筆する専門家によって、重要な点を掘り下げられていますので、実際には各業種の情報を精査する必要があります。支援している事業者の事業計画に役立つ部分だけを引用し、課題解決に導くことが重要です。
まとめ
【え!使ってないの?】業種別審査辞典【事業計画策定への活用】vol.1、いかがだったでしょうか?
事業計画策定や支援事業者の相談を効率的に行いたい!という方におすすめの辞典です。この機会に導入してはいかがでしょうか?
いつもブログを読んで頂きありがとうございます!記事執筆の励みになりますので、【ブログサイトボタンのクリック応援】をお願いします。一緒に育てて頂けるとご幸甚です。
にほんブログ村
また、この記事を読んで少しでもお役に立った方がいらしゃればTwitterにも登録して頂くと、記事を更新した時にお知らせしますので、今後も「志」ともに、一緒に学んでいけると幸いです。
それでは、次の記事でお会いしましょう!今回も読んで頂き本当にありがとうございました。