【実務式】PDCAを徹底解説!【中小企業診断士試験対策】
突然ですが、こんなお悩みはありませんか?
「PDCAって試験に毎回出るけど、実務ではどう使えばいいのかわからない…」
「ただの理論で終わってしまい、暗記に頼りがち」
「過去問に出たけど、本質的な理解ができてない気がする…」
おはようございます。経営指導員&中小企業診断士のセバスチャンです。
今回の解説は、そんなお悩みについて、実際の経営支援現場に20年以上携わり、年間100件以上の事業者支援を実施している私の経験を基に、わかりやすく解説します。
この解説を学べば、PDCAを単なる暗記ではなく、実践的なフレームワークとして理解・活用できるようになること間違いなし!
ウォームアップ:PDCA理解度チェック(選択式)
問題1:PDCAの「P」はどれ?
A. Process B. Plan C. Policy D. Provide
解答:B. Plan
解説: Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という順で回すのがPDCAサイクルです。
問題2:Check(評価)フェーズでやるべきことは?
A. 改善案の立案 B. 結果の分析 C. 業務の実行 D. 次期計画策定
解答:B. 結果の分析
解説: 計画通りに実行できたか、指標に対する進捗や成果を分析・評価します。
問題3:実務でPDCAをうまく回せていない中小企業の典型例は?
A. Doから始める B. Actionを優先する C. Planが長すぎる D. Checkを飛ばす
解答:D. Checkを飛ばす
解説: 実行しっぱなしで振り返らないケースが多く、改善の機会を逃しています。
問題4:中小企業診断士試験に出たPDCAの設問で正しいものは?
A. Actionは評価の後に実行する改善案の策定 B. Doは常に最も重要なフェーズ
解答:A.
解説: ActionはCheckの結果を踏まえ、改善を図るフェーズです。
問題5:事例企業がPDCAを効果的に活用していた要因は?
A. 計画が完璧だった B. 記録を残していた C. 経営者の勘が鋭かった
解答:B.
解説: チェックとアクションにおいて記録は必須。次に活かす資料となります。
ポイント
以下に試験と実務のポイントをまとめます。
- PDCAを、即、日本語訳できているのか?が重要
- 各フェーズのつながりと実務活用への応用
- PDCA“サイクル”という意味を理解すること
それぞれの日本語訳、すなわち
- 「Plan=計画」
- 「Do=実行」
- 「Check=評価」
- 「Action=改善」
を明確に理解し、日常のビジネスの中で“今自分がどの段階にいるのか”を常に意識することが重要です。
また、PDCAサイクルですので、1回で終わる行動でないことを常に意識しておきましょう!これにより、単なる理論ではなく、実践で役立つ行動管理のツールとしてPDCAを活用できるようになります。
PDCAとは何か?
PDCAとは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という、業務改善や品質管理における基本サイクルを指します。
元々はデミング博士が提唱し、トヨタの品質管理や日本の製造業に深く根付いたマネジメント手法です。
このPDCAは、単なる理論ではなく、「自らの行動や組織の改善を継続するための武器」です。
そして実は、このPDCAこそが、すべてのビジネスフレームワークの中で最強と言っても過言ではありません。なぜなら、
- あらゆる業務プロセスに適用可能(製造・販売・人事・企画など)
- 組織レベルだけでなく、個人レベルにも応用可能
- 一度きりでなく、継続的な改善を前提とする「サイクル型」である
- 世界中の企業が品質管理や経営改善に導入し、成果を上げている
という汎用性・再現性・継続性の三拍子が揃っているからです。

どんな複雑なフレームワークも、このPDCAの構造の上に構築されていることが多く、まず最初に身につけるべき「基本にして最強のフレームワーク」として、すべてのビジネスパーソンに推奨されています。
中小企業診断士的ワンポイントアドバイス
PDCAは、回すことが目的ではありません。「どのレベルで回しているか」が、ビジネスマンとしての成熟度を測るバロメーターになります。
- 四流:Do(実行)のみの“やりっぱなし”。計画も振り返りもせず、突っ走るだけの『獣型』ビジネスマン。
- 三流:DoとCheckをなんとなく実行する“走りながら考える人”。しかし改善(Action)ができておらず、非効率の繰り返し。
- 二流:Plan・Do・Checkは行えており、振り返りはできているが、それを次の計画に組み込めず、改善が仕組化されていない“マネジメント予備軍”。
- 一流:PDCA全体を理解し、Planの時点で成果のシナリオを描き、Doでは仕掛けを実行。Checkでは数値や行動を定量・定性で評価し、Actionで次回のPlanに反映させ、2〜3倍の成果を生み出す“戦略的プロフェッショナル”。

このように、PDCAの“回し方の質”が、あなたの仕事力そのものを映し出します。
今、あなたはどの段階にいますか? 自問しながら、ぜひ“PDCAの質”を高めていきましょう。
PDCAは最強の武器だ!
事例:有名中小企業の活用事例
ここでは、有名企業の例をPDCAで紐解いきます。
事例①:株式会社良品計画(無印良品)[関東地方]
「無印良品」を展開する良品計画では、冷凍食品事業の拡充においてPDCAサイクルを徹底活用。
・P:コロナ禍の生活変化を踏まえた冷凍需要の調査と商品仮説の立案
・D:冷凍食品の小分け販売や単身層向けのパッケージを試験導入
・C:店舗別の売上・SNS・顧客アンケートを基に効果検証
・A:ヒット商品を拡販し、取り扱い店舗や冷凍庫設備を全国で増設
良品計画は、「PDCA」を生活者視点の事業展開において巧みに活用しています。
事例②:石井食品株式会社(千葉県/関東地方)
食品メーカーの石井食品は、無添加調理食品の開発においてPDCAをベースとした商品戦略を展開。
・P:消費者の健康志向に対応した商品アイデアの収集
・D:原材料や調理工程を工夫し、新商品を開発・投入
・C:売上動向・購買者属性・健康関連指標を分析
・A:反響の高いカテゴリに注力、他商品展開へ応用
石井食品は、「PDCA」を製品開発とマーケティングの中核で巧みに活用しています。
出典:https://www.ishiifood.co.jp/corporate/sustainability/plan/
事例③:株式会社ナカダイ(群馬県/関東地方)
産業廃棄物のリユース・リサイクルを手掛けるナカダイは、社内改善プロジェクトにPDCAを導入。
・P:業務効率に課題のある部門の現状を可視化し、目標設定
・D:改善案としてワークフローの変更とシステム導入
・C:変更後の処理時間・コストをデータ化し効果検証
・A:効果のあった取り組みを他部署へ展開
ナカダイは、「PDCA」を業務効率の改善と組織力強化の中で巧みに活用しています。
優良企業は仕組化できている!
実務事例
ここでは、私が実際に支援した、もしくはヒアリングに同行した事業者の紹介をします。
実務でとのようなことをしているかのイメージにつなげてくださいね。
事例①:郊外のレストラン事業者(熊本県内)
支援の背景
熊本県内の西洋料理店は、コロナ禍からの回復を目指す中で、情報発信による集客力の強化を課題として抱えていた。
支援内容の活用
PDCAの考え方をベースに、インスタグラムによる販促強化の実行と改善を繰り返す体制を構築。専門家派遣により、投稿内容やタイミング、ハッシュタグなどについて具体的な指導を行った。
実行した支援内容
- Plan(計画):投稿テーマや時間帯、頻度を明確化し、発信計画を策定
- Do(実行):オーナー夫人が主担当となり、料理写真や店舗の雰囲気を投稿
- Check(評価):フォロワー数、投稿ごとの反応、来店の動機づけ等を分析
- Action(改善):効果的な投稿の再現と投稿スケジュールの最適化を実施

成果と今後の展望
売上は前年同月比で3月25%増、4月5%増と顕著な効果を確認。継続的な投稿により、ファン層の定着も進んでいる。今後はイベントとの連携も見据えたSNS展開を予定。
なお、伴走型の支援者には、経営指導員ではなく、ここの料理のファンでもあり、インスタの得意な経営支援員に継続依頼している。
事例②:おしろタクシー(菊陽町)
※この事例は、2025年版中小企業白書(小規模企業白書)において、地方における新規収益モデル創出の好例としても紹介されています。
出典:中小企業庁「2025年版小規模企業白書」
支援の背景
コロナ禍に加えて燃料費の高騰など経営環境が悪化する中、既存のタクシー事業だけでは限界があると感じた経営者から「新規収益事業の立ち上げ」に関する相談が寄せられた。
支援内容の活用
タクシー車内にタブレット型のデジタルサイネージ広告を導入し、広告事業をスタートする構想に対し、PDCA型での事業立案と検証を支援。事業再構築補助金の申請サポートも実施。
実行した支援内容
- Plan(計画):広告事業モデルの設計と目標売上の設定
- Do(実行):タブレット設置と実証運用を開始
- Check(評価):運用後の収益状況、乗客の反応、表示内容の閲覧傾向を分析
- Action(改善):表示内容の最適化、地域広告主への営業強化

成果と今後の展望
初月から売上を安定的に記録し、今後も拡大路線を目指す。乗車体験向上にも寄与しており、新たな地域交通モデルとしての展開が期待されている。
取り組んだのは、入会して数年の優秀な経営指導員。稀に見る高スペック指導員で、私も非常に勉強になっています。
転職者で優秀な人がいる!
まとめ
今回の記事では、PDCAという一見シンプルなフレームワークが、試験・実務両面においていかに本質的な武器となるかを掘り下げて解説しました。
- PDCAは暗記ではなく、現場で“回してこそ”意味を持つフレームワークです。
- 試験対策では、「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」を即座に日本語で言い換えられることが第一歩。
- 実務では、どのフェーズに自分がいるかを常に意識し、振り返りと仕組化を繰り返すことで、成果が雪だるま式に拡大します。
- そして、企業規模や業種を問わず、現場で成果を出す中小企業や支援事例にもPDCAはしっかり根付いていることが分かります。
PDCAを“使える”ようになったとき、あなたは単なる知識者から、一歩抜きん出た行動者へと変わります。
もし、あなたが「もっと実務の中で知識を活かしたい」「現場で価値を生み出したい」と感じたら、商工会でのキャリアも選択肢の一つです。
一緒に地域の企業を支え、未来を創る仲間として、商工会で働いてみませんか?
一緒に働かないか?
参考書
【独学におすすめの教材】
【最後の一押しテクニック】
【2次試験対策】

