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【頭がいい人の正体とは?】中小企業診断士が身につけるべき【心の知能指数”EQ”の鍛え方】

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突然ですが・・・

中小企業診断士養成課程に通っている受講生の皆さんあなたは「頭がいい人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?

「学歴が高い」

「試験の点数がいい」

…それも一つの答えかもしれません。

しかし実際の中小企業支援の現場や経営の場面で活躍する人材は、必ずしもIQの高さだけで評価されているわけではありません。

おはようございます。経営指導員&中小企業診断士のセバスチャンです。

今回の解説は、そんなお悩みについて、実際に中小企業診断士養成課程で本気で取り組んだ内容を、わかりやすく解説します。

この解説を学べば、「信頼される診断士」になること間違いなし!



中小企業診断士になる

中小企業診断士ネットde養成校は、スタディングと提携しています。

「頭がいい」とは何か?

世の中で「頭がいい」と聞くと、一般的には学歴や試験成績、論理的思考力など、いわゆるIQ(Intelligence Quotient)を連想しがちです。これは“アカデミックな頭の良さ”を示す指標であり、特に知識量や情報処理スピードを測る上では有効です。

しかし、ビジネスや対人関係の現場では、単なるIQの高さだけでは立ち行かない場面が多く存在します。特に中小企業支援の現場では、関係者の多様な価値観・立場・感情を汲み取りながら、信頼関係を築き、合意形成を進める力が求められます。

そこで注目されるのが、EQ(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数)です。アメリカの心理学者ダニエル・ゴールマンの研究によると、リーダーシップやビジネスにおける成功要因のうち、EQの影響はIQをはるかに上回るとされています(ゴールマン著『EQ こころの知能指数』より)。

つまり、アカデミックな頭の良さ(IQ)と、社会的・人間関係的な頭の良さ(EQ)は異なるものであり、後者こそが中小企業診断士や支援者にとって不可欠な素養なのです。

加えて、IQは主に先天的な要素に左右されやすい一方、EQは後天的に鍛えることができる能力である点が大きな特徴です。日々の行動や意識の積み重ねによって、誰でも成長させることができます。

EQを測ってみよう!

まずは、自分のEQ(心の知能指数)がどの程度なのかをチェックしてみましょう。以下のリンクから、簡単なテストに挑戦できます。

▼ 結果の点数と簡易診断

以下は、ArealmeのEQテスト(200点満点)で得点したスコアに応じた診断結果の目安です。

180点〜200点

非常に高いEQの持ち主です。共感力、対話力、自己制御に優れ、自然と人望を集めるリーダータイプ。支援先との信頼関係も築きやすく、現場でも高評価を得る傾向があります。

140〜179点

平均以上のEQを持っています。感情コントロールや対人スキルにおいて実践力があり、チームや支援先でも良好な関係性を築けるタイプ。少しの意識でさらに伸ばすことが可能です。

100〜139点

平均的なEQです。基本的な感情管理はできているものの、ストレスがかかったときなどにムラが出やすい傾向があります。自己認識や共感力を高めるトレーニングが効果的です。

99点以下

EQの伸びしろが大きいタイプです。感情や他者理解の面で課題が見られる可能性がありますが、後天的に十分鍛えることができるので、まずは自分の感情を可視化し、自己理解から始めましょう。

自分の立ち位置を知ることで、今後どの能力をどう伸ばすかが明確になります。

Sebastian

私は、ギリ140点台だった!

EQ(心の知能指数)とは?

EQ(Emotional Intelligence Quotient)は、感情の理解と調整に関する能力であり、ダニエル・ゴールマンの提唱以来、ビジネスリーダーにとって不可欠な能力として注目されています。

MBAの世界、そして中小企業診断士の実務においても「人を動かす力」「信頼される力」としてEQは非常に重視されています。

EQを構成する4つの力

EQを理解するには、まずその構成要素を知ることが大切です。以下の4つの力が、EQの基本軸となります。

構成要素意味
自己認識自分の感情・強み・価値観の理解
自己管理衝動・感情のコントロール能力
社会的認識他者の感情やニーズを察知する共感力
関係管理信頼関係の構築・維持・調整能力

これらの力は、診断士としての信頼性を高める土台となる要素です。

そして、チーム運営や支援現場で成果を出すには、これら4つの力を実践で活かすことが重要になります。

養成課程での具体的な瞬間

自己認識

ある受講生は、支援現場で相手の反応に一喜一憂し疲弊していましたが、自分が「評価されたい」という感情に気づき、それを俯瞰することで冷静に対応できるようになりました。

自己管理

あるチームでは、意見が対立すると感情的になるメンバーがいました。しかし「一呼吸置く」訓練を通じて、怒りを爆発させず建設的に対話できるようになりました。

社会的認識

ある実習では、経営者が本音を言わずに黙っている状態が続いていました。受講生が相手の表情や沈黙の裏にある不安を察し、丁寧に傾聴することで信頼関係が生まれ、支援が進展しました。

関係管理

あるグループワークでは、メンバー間の対立が続いていましたが、ある受講生が中立的な立場で双方の意見を整理し、合意形成を支援する役割を担ったことで、プロジェクト全体が前進しました。

Sebastian

喧嘩しても最初はいいんだ!

EQが高い人が「しない」7つの行動

EQが高い「頭のいい人」は、特定の行動をしない傾向があります。

  1. 自慢話をしない
  2. 卑屈にならない
  3. 愚痴らない
  4. 感情的に反応しない
  5. 必要な我慢ができる
  6. 配慮のない発言を避ける
  7. コミュニケーションを避けない

これらは、自己認識や感情コントロールができるからこそ、無意識に避けるようになる行動です。

恥ずかしい話、私もできていないことがたくさんあります。まずは、やれるところから意識してやることが重要です。

EQを高めるための実践ステップ

EQは意識的なトレーニングを通じて、誰でも確実に高めていくことができます。ここでは、具体的な4つのステップに分けて、その方法を紹介します。

1. 自己認識・自己理解の向上

振り返りの習慣を持つ

成功したことだけでなく、改善すべき点にも着目し、常に「つもりの自分」と「本当の自分」の差を意識します。

自身の可能性を書き出す

できないことに目を向けるだけでなく、「こんなことができる」という自身の可能性を紙に書き出してみるのも有効です。

感情の「見える化」

日々湧き起こる感情についてメモに残します。感情の強さを1から10でスケーリングしたり、その感情に「良い」「悪い」といった評価を加えずに客観的に記録することが重要です。これにより、自分と感情を切り離し、客観視できるようになります。

自分の価値観を言語化する

自分が何を大切にしているのかを明確にし、言葉にできるようにしておくことで、ブレない姿勢を示すことができます。

自分の弱さを受け入れ、表明する

できないことや苦手なことを認め、「助けてほしい」「力を貸してほしい」と伝えることは、真の強さであり、周囲の心理的安全性を高めます。

2. 自己管理・感情管理の向上

自分なりの工夫を凝らす

納得できないやり方やルーチンワークであっても、自分の強みや考えを盛り込むことで、自分なりの工夫をして結果を出す習慣を身につけます。

すぐに反応しない

嫌なことを言われたり、感情が揺さぶられる状況に直面しても、即座に反応するのではなく一呼吸置きます。

感情と事実を切り離して考える

相手の言葉の中から感情的な部分と事実を区別し、何が実際に起こっているのかを冷静に把握しようとします。

Sebastian

これは、良く使用してます。

「満足の先延ばし」を実践する

目先の誘惑に飛びつくのではなく、それを選ばないことで将来どのような良い結果が得られるかを想像する習慣を持ちます。

刺激と反応の間に「隙間」を作る

刺激を受けてから行動に移すまでの間に意識的に間を設けます。感情の見える化や、次に紹介する「実況中継」によってこの隙間を有効活用できます。

自身の「実況中継」を行う

「おっと、怒りがこみ上げてきたな」「悲しんでいる自分がいるな」のように、もう一人の自分になったかのように自分の感情や表情を客観的に実況中継します。これにより、感情と行動の間に冷静な視点を持つことができます。

3. 社会的認識・共感力の向上

「分かりたい」という姿勢を持つ

相手の気持ちを「分かる」ことよりも、積極的に「分かりたい」と努める姿勢が重要です。これにより、意識が相手にしっかり向き、傾聴する姿勢が自然と身につきます。

相手への評価や決めつけを避ける

相手を自分の枠にはめたり、ジャッジしたり、レッテルを貼ったりすることを避け、あくまで相手のことを理解しようとする姿勢を保ちます。

自分の立場に置き換えて考える(認知的共感)

相手の行動や発言に対して、もし自分が同じ立場だったらどう感じるか、どう行動するかを想像するトレーニングを行います。

非言語情報を観察する(情動的共感)

相手の瞬き、口元、目線、表情、仕草などを意識的に観察することで、言葉にされていない感情を汲み取る力を鍛えます。形から入るだけでも効果があります。

相手のニーズを察する(共感的関心)

相手の立場や感情を理解しようとする中で、相手が自分に何を求めているのか、自分に何ができるのかを想像する力を養います。

4. 関係管理・人間関係管理の向上

コミュニケーションを避けない

どんなに複雑な問題でも、対話を通じて解決の道を探ります。相手の立場や利害を理解しつつ、冷静に共通の目標を見出そうと努めます。

アサーティブなコミュニケーション

アサーティブとは、「相手も自分も大切にする伝え方」のことです。相手を攻撃したり、自分を押し殺したりするのではなく、率直・誠実・対等な立場でコミュニケーションを取る姿勢を意味します。診断士として、相手に配慮しつつも自分の意見をはっきり伝える力は、信頼を築く上で極めて重要です。

事実と評価・批判を切り離す

問題や不満を伝える際、相手への評価や批判を混ぜず、客観的な事実のみを伝えます。

「第一感情」を伝える

怒りなどの「第二次感情」ではなく、その根底にある悲しみや不安といった「第一次感情」を冷静に相手に伝えます。

必要としていることをポジティブに要求する

相手に何をしてほしいのかを明確にし、それが満たされたらどう嬉しいかを伝えることで、相手に理解と共感を促します。

これら4つの力を意識して日々の行動に落とし込むことができれば、EQは着実に高まり、診断士としての実力にも直結します。

EQ習得による効果

EQは以下の3つの観点で、中小企業診断士としての、現場支援能力に大きな影響を与えます。

関係構築

EQが高い人は、支援を実施する事業者の感情や立場に敏感に反応し、相手が安心して話せる環境をすばやく作り出します。そのため、短期間で信頼関係を築くことができ、支援活動の初期段階からスムーズな展開が可能になります。

意思決定

高いEQを持つ人は、自分や支援を実施する事業者の感情に流されず、冷静な視点で状況を判断する力を持っています。これにより、衝動的な決定や先入観による誤った判断を避け、合理的かつ納得感のある意思決定を下すことができます。

組織力

EQは自分の組織内の心理的安全性を高める鍵でもあります。共感的な態度と建設的なコミュニケーションにより、メンバー同士が安心して意見を言い合える風土が形成され、生産性と創造性の両方が向上します。

3つの集中力の習得へ

  1. 自己への集中(内省・価値観と言語化)
  2. 他者への集中(認知的・情動的共感)
  3. 外界への集中(社会変化への直感・好奇心)

これらは、変化の激しい経営環境の中で、中小企業診断士が「人望を持つ専門家」となるために不可欠です。

中小企業診断士養成課程という期間は、あなたの新たな社会人増を生み出す絶好の狩場です。ぜひ、これらの能力を磨いてくださいね。

まとめ

EQは、知識の有無や生まれ持った能力ではなく、日々の意識と行動で確実に伸ばしていける“後天的なスキル”です。
中小企業診断士としての「人間力」や「支援力」を底上げする鍵であり、特に信頼関係構築・冷静な判断・チームの生産性向上といった場面で大きな効果を発揮します。

✅ 感情をメモに残すこと
✅ 弱さを受け入れ、対話すること
✅ 相手の立場で想像すること
✅ アサーティブに表現すること

この積み重ねが、診断士としての信頼と評価を確実に高めます。

『心を制する者は、人生を制す』(セネカ)

今日からできることから始めましょう。たとえば、たった1分でもいいので、自分の感情を紙に書き出してみる。

その一歩が、EQを育て、あなたを「信頼される診断士」へと導いてくれます。

【参考にした本】

参考書

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Great Sebastian
Great Sbastian School 学長 Great Sebastian 専門分野(店舗管理/店内製造/衛生管理/管理会計/景況調査/補助金審査) 資格(中小企業診断士・第一種衛生管理者・調理師・2級(FP/簿記/販売士) 【あなたを中小企業診断士にしたい!】

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