【未来を切り拓け!】
10年後に「いいね!」を押せる経営者・ビジネスパーソンになるための実践ガイド
10年後の自分に誇れる“今”を設計しよう!

最初に――あなたは10年後、どんな自分でいたいですか?
こんにちは!中小企業診断士&経営指導員のセバスチャンです。
経営現場に20年以上携わり、様々な経営者やビジネスパーソンの「夢」や「壁」に寄り添ってきました。
「10年後、自分がどうなっていたいか、はっきり答えられますか?」
事業研修や面談でこの問いをぶつけると、明確に答えられる方は20%程度。多くのビジネスパーソンが「今に夢中」で、未来の自分をクリアに描けていません。ですが、明確なビジョンを持つ人はやはり強い。未来志向の人は、日々の決断と行動に意味を感じ、周囲の信頼と協力も得やすいのです。
なぜ、未来のビジョンが「生き生きとした人生」を作るのか
ビジョンがある人は、生き方に「推進力」が生まれます。
- 日々の課題や変化にもポジティブに取り組める
- 自分の意思で選択できるようになる
- 周囲(部下・同僚・家族)も巻き込む力が高まる

実際、ビジョンを語れる若手経営者は目が輝き、発言に力があり、周囲からも厚い信頼を集めています。逆に「現状維持志向」「変化が怖い」と語る方は、組織や環境の変化についていけず、徐々に存在感が薄くなってしまいがち。
- 例 現状を変えるため町工場2代目がIoTを導入し、業界の先進的な存在に。その背景に「自分の10年後の会社はこうなっていたい」という明確な意思があった。
- 例 40代の営業管理職が「部下に慕われる人になる!」とビジョンを掲げ、1on1コミュニケーションを徹底改善。2年でエンゲージメント・離職率改善を実現。
ビジョンを現実にする「信頼関係」の作り方
ビジョンを描くだけでは、実現しません。実際には周囲との「信頼」が絶対に必要です。
- どれだけ素晴らしいアイデアや未来像があっても、現場のメンバーや取引先が応援してくれないと、プロジェクトは前に進みません。
- 部下は「この人のために頑張りたい」と思えなければ、心から動きません。
信頼関係は「急がば回れ」で積み上げていくもの。

具体例:IT企業・営業チームのケース
あるITベンチャーの営業部長。トップダウンではなく、毎朝の15分朝礼でメンバー一人一人の「最近の悩み」「頑張っていること」をヒアリング。1か月で、無口だった部下も自発的アイデアを出すようになり、予算達成率も30%改善。
FBI交渉術に学ぶ「信頼」を勝ち取るコミュニケーション

FBI交渉人は非情な状況下で「相手の心を開かせる」高度なテクニックを駆使します。
そのヒントは、ビジネスコミュニケーションにも最大限応用可能です。
- 1 アクティブ・リスニング
相手の話をジャッジせず「あなたの話をきちんと聴いているよ」という態度を徹底。 - 2 ラベリング
相手の気持ちや行動に「名前(ラベル)」をつけて共感を示す。「それは悔しかったですよね」「今、緊張されていますよね」。 - 3 ミラーリング
相手の言葉を繰り返すことで「共鳴」し、相手の自己開示を促進する。
出典:「FBIアカデミーで教える心理交渉術」
ビジネスでの実践ケース
「どんな状況だったのか教えてくれる?」と聴くことで、部下の本音と改善意欲を引き出す。
「損失回避の法則」で“後悔ゼロ”の人生を
ビジネス心理学の「プロスペクト理論(損失回避性)」は人生設計にも応用できます。

- 例 「挑戦して失敗したら恥ずかしい」と思い、資格受験や社内公募を見送る。その結果、10年後「挑戦しておけば…」と最大の損失となる。
- 例 新事業開発やデジタルシフトなど、「現状維持」にとらわれると組織ごと時代に取り残されてしまう。
【実践ワーク】未来ビジョン/ライフプランを描く
ここからは具体的に「10年後の自分」を描くワークです。下記シート例や手順を活用して、あなた自身のビジョンをカタチにしてみましょう。

作成手順
具体記入例
10年後の理想像 | 動機 | 必要スキル | 今日の一歩 |
---|---|---|---|
自分のカフェを開業、地域に愛されている | 人と関わる仕事がしたい、自分の味で喜ばせたい | 経営、会計、SNS発信 | 地元カフェでアルバイト体験 |
新商品開発チームのリーダー | 変化を起こす側でワクワクしたい | チームマネジメント | 社内で小さなプロジェクトリーダー立候補 |
【職位・業種別アドバイス】ビジョンをどう活用する?
ビジョン作成・信頼構築は、職種や立場ごとに少しアプローチが変わります。
職位・業種 | アクション例 |
---|---|
起業家・社長 | ビジョンを「見える化」し、社内外で何度も語る。事業計画・理念ブックを定期的にアップデート |
中間管理職 | チームメンバーのビジョン(will)を一緒に作成・共有会を開く。本音を聴き、承認の言葉がけ |
若手リーダー・新社会人 | 自分の興味や関心を棚卸し。ロールモデル探し・社外の勉強会で未来像に触れる |
製造業 | 工場のIoT化・現場改善ビジョンを掲げ、現場チームで毎月「変化提案会」を実施 |
サービス業 | お客様の「未来の理想体験」共有し、CS(カスタマーサクセス)向上プロジェクトを立ち上げ |
【まとめ】未来は“今”の一歩から始まる

- 「10年後の理想像」を明確にする
- 周囲と信頼関係を築く具体的アクションを実践
- 小さなチャレンジを今日から始める
あなたの挑戦を心から応援します。
さあ、今日スタートです!