おはようございます!中小企業診断士のGreatSebastianです。
今回は、中小企業診断士受験生必見!
【2025年最新版!】試験結果の統計から学ぶ中小企業診断士1次試験対策!
について、解説をしていきます。
中小企業診断士を目指すみなさんのほとんどが、自分に合った教材を探すことから始め、試験合格のためだけの対策をしていませんか?
- ただ、その前に、そもそも、なぜ皆さんは中小企業診断士を選択したんですか?
- それぞれ年齢や性別の異なる皆さんが、中小企業診断士になるメリットってそもそもあるんでしょうか?
即答できた方は本当に素晴らしいと思います。
ただ私もそうでしたが、多くの方が中小企業診断士になった後に「中小企業診断士資格をどのように活用すればよいか?」という悩みに苦しみます。
今回の解説では、そのような悩みに陥らないために、過去の統計から算出した合格率や年齢などの特性を基に「本当に中小企業診断士になることにメリットがあるのか?」について、徹底解説をしていきます。
この動画を見て頂くことで、ただの試験に合格するだけの目的が、「なぜ中小企業企業診断士を目指すのか?」の目的に変わること間違いなしです!
それでは、さっそく解説に移ります。
前提
まず統計データの解説に移る前に前提を置かせていただきます。
中小企業診断士協会の統計資料データが、2013年から2024年まで開示されていますので、その内容をエクセルにて集計しています。
それでは、さっそく本題に入ります!
申込数と合格率の推移
まずは【申込者数と合格率の推移】をみていきます。
明らかに、2021年から申込者数が急増していることが分かります。
この変化は、2019年から明らかに変化をしました。
それまでは20%前半であった合格率が、直近では30%程度の合格率で安定しています。
明らかに、今後受験する方たちには試験にチャレンジしやすい環境といえるでしょう。
中小企業診断士1次試験の合格率が上昇しているのは、政府の方針があります。
2011年の東日本大震災、そして直近についても、新型コロナウイルスを始めとする多くの災害が発生しています。その都度、地域のインフラは大きなダメージを受け、中小・小規模事業者への支援が急増しているため、行政でのサービスが追い付いてない現状があります。
さらには、物価高騰や、ゼロゼロ融資の終了、インボイスや電子帳簿保存法等のDXへの対応などなど・・・
これらの事業環境の変化に対する支援を強化するために、中小・小規模事業者を支援する専門家である中小企業診断士を増やすことで対応をする方針に舵を切ったと、以前政府関係者より聞いたことがあります。
中小企業診断士試験は2024年現在、今や人気資格の仲間入りを果たしました。
直近では、税理士試験が受験者数41,256人、社労士試験が受験者数43,174人、中小企業診断士が21,274人です。
とはいえ、他の難関資格と比較しても登録者が少ない状況です。なぜなら、年間で2,000人程度しか増加しないためです。
災害等の外部環境の脅威からニーズは増加している一方で、まだまだ中小企業診断士は少ないため、資格取得にはチャンスがあるといえるでしょう。
受験生の特性
続いて、受験生の特性について解説していきます。
性別と合格率の推移
まずは、男女別の合格率推移ですが、明らかに男性の合格率が高く、女性の合格率が低い結果です。概ね7%~8%程度合格率の差があります。
やはり、男性が有利なのでしょうか?
2013年から2024年までの合格者数の平均値は、男性が93.3%、女性が6.7%です。
男性の中小企業診断士は特にライバルが多いと言えます。
女性は毎年平均で280名程度の合格者です。最終的に中小企業診断士になる方はもっと少ないといえます。
しかし一方で、女性の視点から経営について助言ができることから、女性診断士の人気は高いといえます。
特に最近では、実務上SNS投稿などのセンスを必要とする相談については非常に女性診断士への問合せが多いです。
私としても、専門家派遣の依頼を出したいのですが、そもそも少ないため、適任の方がいれば、多くの頻度で依頼することが実態です。
また、最近私の企画したChatGPTの講習会では、1回あたり200名程度の受講者申込みがあるなど、女性診断士への期待が高まっています。
女性の方で中小企業診断士を目指している方は特にチャンスといえるでしょう!
年齢と合格率の推移
続いて、年齢と合格率の推移についてみていきます。
2013年から2024年までの合格者数平均による構成比の結果は、30~49歳までで50%超を占めます。
ただ着目して欲しい点は、20~29歳よりも、50~59歳の合格者の方が多い点です。
周りの先輩に中小企業診断士を進めると「若い者に記憶力で勝てないから、あきらめるよ」という言葉を聞きます。
もちろん、合格率だけで着目すれば20代の合格率が高い結果でした。
20代の知識も経験も薄い社会人よりも、知識・経験ともに成熟した50代にこそ中小企業診断士になって頂くことが、多くの事業者にとってもメリットがあると言えます!
地域別と合格率の推移
続いて、地域別の推移です。東京がダントツの1位であり、続いて大阪という結果です。
中小企業診断士のニーズは、都市圏に集中しているからだと思われますが、ほとんどの中小企業診断士が東京や大阪に集中しているのなら、もちろんライバルも多く仕事の奪い合いになります。
中小企業診断士協会の調査した令和3年度5月の中小企業診断士活動状況報告によれば、企業内診断士と独立診断士は半分ずつ程度です。
中小企業診断士協会に入会していない有資格者も含めれば、実態は7割程度が企業内診断士と言われています。
地方ほど人手が不足している今、よりマネタイズしやすいのは地方で中小企業診断士として活用する方がメリットがあるのかもしれません。
また、元・東京の経済団体で勤務していた私が実態をお伝えすれば、47都道府県の専門家派遣の相場は1時間1万円程度、セミナーなら1時間2万円程度です。
皆さんの時給はいくらくらいですか?
そして、47都道府県には、商工会や商工会議所などのたくさんの支援機関が存在します。例を出すなら、商工会だけども全国に約1650程度存在します。つまり、販路としてそれだけ多くの場所があるとも考えられます。
職種別と合格率の推移
最後に、職別の合格率の推移についてみていきます。
職種別では、そのほとんどが民間企業勤務の方です。さきほども説明したとおり、ほとんどが企業内診断士ということになります。
また、残りの職種についても公務員や支援機関などの行政関係が多く存在しています。
本解説をご覧になっている方たちも民間企業勤務の方が多いと思いますが、注意点があります。
「中小企業診断士を取得しただけでも、活用できない」ことに悩む時にぜひ考えて欲しいことが、「自分は専門家なのか?」ということです。
現在のお仕事について、誰よりも詳しい知識と経験を身に着ける努力をしていますか?
もし日々の作業にのみ集中しているのなら、あまり中小企業診断士を取得するメリットはありません。
ご自身の仕事の質を見直し、誰かに教えることができるレベルになっていて初めて、中小企業診断士も生きてきます。
「ご専門は?」
この問いに対して、「中小企業診断士です。」や「○○系の仕事全般です。」などの回答をする方にオファーは来ません。
求めているのは中小企業診断士資格を持った専門家です。
中小企業診断士資格を勉強すると共に、現在の仕事について専門家意識を持つことが重要となります。
まとめ
最後にまとめます。
はい!ということで、ここまで統計結果から学ぶ中小企業診断士1次試験、合格率と受験生の特性について解説をしました。
統計データから学ぶことで、単なる合格だけではなく、資格取得後にどのように活用するのか、あなた自身の目指す姿が少しでもイメージできたのではないでしょうか。
試験は決して簡単なものではありませんが、目的を持つことでモチベーションが向上し、確実に結果に結びつきます。
合格率が上昇している今こそ、挑戦のチャンスです!特に、年齢や性別にかかわらず、あなたにしかできない価値を持った中小企業診断士になることができるのです。
みなさんの成功を心から応援しています!
私のプロフィールや、執筆したブログは概要欄に載せていますので、気になる方はぜひ見て頂くと幸いです。それでは、また次回お会いしましょう!ありがとうございました。
GreatSebastianSchoolは、【スタディング】と提携しています。