筆記試験で合格したけど、中小企業診断士養成課程も実は気になる
これから行くけど、どんな研修なのかなぁ?
卒業してから、結構忘れてるから思い出したいなぁ
と、感じている中小企業診断士受験生や中小企業診断士の方、必見!
養成課程を得て、中小企業診断士として活動している私が、当時学んだ内容について、解説していきます。この記事を読んで頂ければ、中小企業診断士養成課程でどのようなことを学んでいるかを追体験できること間違いなし!
おはようございます!中小企業診断士のグレート☆セバスチャンと申します。私のプロフィールは、こちらへ。
重要
私の養成課程期間中の体験談を基にお伝えしていきますが、企業の特定に結び付く情報や、各研修の詳細をそのまま使用することはありません。あくまで学んだことを、私の視点から解釈し、再構成している点についてご了承ください。
学びの姿勢の考察①
2日目の朝
2人は、初日を終え、少し緊張がほぐれた感じ。ロックは、体力作りのために、朝からジョギング。数人の養成課程メンバーも同様にジョギングをしているようだ。
マリアは、朝食を終えた後、寮ロビーに設置されている新聞に目を通している。そこには、日経新聞をはじめ、様々な新聞が置いてある。また、中小企業診断士の雑誌もある。
日々の体力作りは大切!
新聞で、情報を取得しておかないと!
中小企業診断士養成課程では、半年間、ある意味世の中から隔絶された世界になります。ネットニュースなどでもいいのですが、ロビーに各社の新聞が多く設置されていますので、毎日10分の流し読みでいいので、必ず社会情勢を含めて、チェックしておくことが重要です。
中小企業診断士の技術を学ぶ以前に、世の中の外部環境の変化がどうなっているのか、政治的な観点、経済的な観点、社会的な観点、技術的な観点を意識しながら、常に役立つネタがないかをストックしておくと、今後の議論についても、あなたのアイディアの手助けとなるでしょう。
また、休みの日は、診断士の雑誌に目を通すのもいいでしょう。日々の積み重ねが他の受講者との差につながっていきます。
大学設置のものは、全て意味がある
学びの姿勢の考察①
目的と姿勢
2人は、教室に到着し、出席簿に印鑑を押す。別紙が置かれており、そこにはグループ編成の名前がある。今回は6名での編成のようである。
演習第1回のテーマは、【中小企業支援者としての基本姿勢】について学ぶ。主な内容は以下のとおり。
目的:養成課程での、学びの効果の最大化
- 初心を忘れない取組みを意識
- チームでの効果を重要視する
- 一方的に聴くのではなく、個人で考え、グループで議論する
いよいよ、演習のスタートです。初日の演習は、今後の演習や実習に対する姿勢をインプットするものです。グループ討議が中心ですが、ポイントとして、必ずパソコン等で記録を残しましょう。
私は会社への報告書を必ず毎日記録して、提出をしなければならなかったため、強制的に記録が必要でした。結果的に今でも思い出せる宝となっていますので、みなさんもめんどくさがらずに記録をしておくことを強くおすすめします。
自己紹介
進行役として、班長を決定し、それぞれに自己紹介を求められる。時間は3分。昨日の発表内容を思い出しながら、2人は簡単に自己紹介をした。
ロックは、今日朝からジョギングをした内容に触れ、マリアは朝の新聞で気になった情報について共有する。
グループ討議
主に以下の内容について、グループ討議を実施した。
- 何を学びたいか?
- 中小企業診断士の資質とは?
- 学びを最大化するには?
①何を学びたいか?
ロックは班長を積極的に受け進行をする。主に以下の意見がある。
- 課題解決力と貢献領域の獲得
- 提案力の獲得
- 個人プレイにならないチームプレイ
- 理想の上司像の獲得
初日の【学びの姿勢】。養成課程ではじめての、グループ討議の内容が、「あなたは何を学びたいか?」です。これからの長い期間の最初の質問は、みなさんの初心を思い出す最も大事な質問から始まります。
意見は主に2つに集約されるものでした。
- 個人の技術
- 集団の技術
①については、おそらくほとんどの受講生が個々に問題意識を持って養成課程へ来ますので、意見出しが多くでるでしょう。一方で、②については苦手な受講生も多く、何が学びに必要なのかを上手く意見出しできないと考えらえます。
もし班員の中に、課長職等の管理職がいる場合は、彼らの意見を良く聞き、学びにつなげることが重要です。上記の2つの技術力は、今後の養成課程を進める上でも、個人個人で傾よりがあります。
個人の技術に特化していくだけでも養成課程は上手くいきませんし、集団の技術に特化していくだけでも上手くいきません。【これらの学びをバランス良く進める能力が養成課程では求められるということ】が重要なポイントです。
素直に自分の弱さを伝えた!
グループで進めるにあたって、自分の弱さを認識することの方が、非常に重要です。当時の班員たちからは、「相談に対して、上手く顧客や支援者の納得が得られなかった」などの失敗談や、シンプルに「経営支援能力が欠如している悩み」が、多く声として上がりました。
自分に足らないものを、みんなから学ぶ、それは自分の強みを知ることにつながる
ぜひ、この最初の質問を、常に初心に返って忘れずに【自分のブランド価値】、いわゆる貢献領域を見つけ、「○○会社の○○ではなく、○○に強い中小企業診断士○○」として、覚醒してください。
弱さを認めれば、強さも学べる
②中小企業診断士の資質とは?
次のグループ討議は、「中小企業診断士の資質」についてだ。マリアの班の意見は、以下にまとまった。
事業者の夢を叶える存在。事業者に夢を持ってもらう支援をする存在。
少し抽象的だわ。何が必要かな?
マリアが、抽象的な意見について、班員により具体的な意見を求めたところ、以下の声が上がった。
- 事業者の自発的な行動を促す
- 新しい気づきをもたらす
- 優先順位を決める
- 戦略・戦術を組む
- クライアントの強みを活かす
- 実現可能性を高める
- 中小・小規模事業者のブレインになる
- 上から目線の中小企業診断士にならない
- 自分のポリシーや美学を信じた支援をする
皆さんは、「中小企業診断士の資質ってなんだと思いますか?」。もちろん、考えは様々であり、その答えは自分で導き出す必要があります。ただし共通して言えることは、中小企業診断士は他の士業にない大きな特性があるということです。
【経営という答えのない世界】を、【診断し、助言する士業】
よく中小企業診断士は専門領域がないため、食えないという論争が巻き起こりますが、それは違います。中小企業診断士は、法律で縛られた明確な答えがないからこそ、求められる。なぜなら経営に唯一無二の答えなどないのだから。
そのような重要な経営の助言を行う存在が、自分勝手な提案をすることは、経営者を不幸にするだけです。中小企業診断士の資質として大事なことの1つは、ビジネスパーソンとしての常識と、常識に縛られない感性どちらも必要であるという点です。
論理性と創造性のバランスが大事だ
③学びを最大化するには?
最後に、「学びを最大化するには?」という内容について、ロックは、みんなに意見を求めたところ、概ね以下の内容に意見が収束した。
現状の自分と、理想とする中小企業診断士像とのギャップを埋めるための課題を解決すること
なんか自信なくなってきた・・・
・・・自分の弱みばかりがみえるわ
養成課程2日目、初めてのグループ討議は、みなさんにとって、自分の弱さや、不足しているものを認識してもらうための演習です。不安ばかりが先行するかもしれませんが、養成課程において、それらを改善するために必要なことは、ただ1つです。
まず、やる
PDCAサイクルはもちろん重要です。しかし、ここは養成課程。少なくとも失敗がまだ許されるフィールドです。受講生のみなさんの最初のスタートは、【DADAサイクル】です。
まずやって、改善
これだけは間違いなくいえます。みなさんが抱えている不安は、行動を起こし、目の前の課題を解決していくことで、点が線になり、本当の課題が少しずつ鮮明になっていきます。つまり、学びを最大化するには、まず行動を起こし、あなた自身の本当の課題(真因)についてコミットする必要がある、ということです。
最も自分を信頼してくれるのは自分自身
今日は、まだ演習初日です。もし、自分のことを分かっていて、明確に答えが出ているなら、むしろ危険信号。これからの期間を通して、本当に自分に何が足りないかを再認識することで、学びの効用は最大化すると考えられます。
二人は、午前中のグループ討議を終え、一端休憩へ入る。どうやら、慣れないグループ討議で、二人はかなり体力を消耗したようだ。
1日目演習の後半へ続く。
まとめ
【あなたも追体験!】中小企業大学校養成課程【第8回:学びの姿勢の考察①】、いかがだったでしょうか?
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