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【失効注意!】中小企業診断士資格【更新方法】vol.8:論文審査の考察④

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やっと念願の中小企業診断士資格証がきた!

でも、これって更新てどうするんだっけ?

と、新たに中小企業診断士を取得した方たち必見!

中小企業診断士を取得し、1回目の更新に向けて準備している私が、中小企業診断士資格の更新関係について記事をまとめました。

  • 更新の基本
  • 更新登録の要件
  • 具体的な実務診断手法

この記事を読んで頂ければ、中小企業診断士資格取得後にスムーズに更新できること間違いなし!

おはようございます!【朝活ブロガー中小企業診断士】のグレート☆セバスチャンです。私のプロフィールは、こちらへ。

それでは、いってみましょう!

各要件の考察

続いて、それぞれの【更新に必要な要件の考察】について解説していきます。

専門知識補充要件の考察

さきほども解説しましたが、いずれかを合計して【5回以上】の実績を有することが必要です。

様式第15理論政策更新研修【終了】証明書理論政策研修を修了
様式第16理論政策更新研修【指導】証明書理論政策研修の講師した者
様式第17論文審査合格書論文審査に合格した者

論文審査の考察④

ここからは、具体的に各機関の論文審査について見ていきます。

①一般社団法人中小企業診断協会

中小企業診断協会の2023年度日程は以下になります。

第1回申込受付
令和5年7月25日~8月15日
締切
8月25日
第2回申込受付
令和6年1月5日~1月25日
締切
2月5日

申込受付~締切まで約1カ月間で作成することになります。

必須テーマ新しい中小企業政策の動向
選択テーマ(1)中小企業の事業継続計画(BCP)策定支援
(2)中小企業の経営革新支援
受審料6,300円

選択テーマの考察①

今回の選択テーマは以下の中から選択するというものです。

  1. 中小企業の事業継続計画(BCP策定支援)
  2. 中小企業の経営革新支援

選択テーマは、各機関で異なります。中小企業診断士として、具体的に支援した内容や得意な領域に着目して、論文の内容を決定します。

◆中小企業の事業継続計画(BCP策定支援)

まず、【中小企業の事業継続計画】ですが、日本の災害の状況をつかむために以下を確認します。

防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)

内閣府の防災ホームページにて、その年の災害状況を確認できます。どのような状況に対して支援が発生する可能性があるかを把握するのに役立ちます。

また検索で【経済産業省 災害相談窓口 設置】と検索すると、各災害の相談窓口の設置状況がわかりますので、どのような災害に対して、どのような支援機関等が窓口を設置しているかを把握できます。

中小企業診断士は、それらの相談窓口支援機関の依頼を受けて、BCPの策定支援等を実施すると思いますので、上記の内容を把握しておくことが望ましいといえます。

災害といっても、たくさんの種類があります。現在支援している地域特性等を考察し、どのようなBCP策定支援が必要かを論文に落とし込む必要があります。

  • 日本全体の直近の災害状況
  • 窓口設置状況
  • 支援地域の災害特性
  • ハザードマップなどによる根拠の提示
  • 具体的なBCP策定支援
  • 効果

このような構成で、記載を検討していいくのはいかがでしょうか?少しとっつきにくい部分はありますが、地域特性を掴めば、だいたい支援内容は偏ると考えられるので、書きやすいかと考えられます。

中小企業の経営革新支援

次に中小企業の経営革新支援についてですが、経営革新の支援についてご存じない方を想定して簡単に解説します。

前提として、事業者は県から経営革新の認定を受けることで、各種補助金等の加点になるメリットがあります。

※以下、中小企業庁ホームページより

認定支援機関に登録している民間コンサルタント会社もありますが、今回の場合は、中小企業診断士自身が認定支援機関ではなく、商工会や商工会議所などの公的な支援機関から依頼を受けた場合を想定します。

中小企業庁:経営革新等支援機関 (meti.go.jp)

流れとしては、事業者が近くの商工会や商工会議所等の支援機関へ相談し、商工会や商工会議所から【経営革新計画の相談や策定の依頼】が来ることが一般的だと考えられます。

事前相談や事業計画策定のあとにも、フォローアップで支援機関からの依頼があります。全国的な専門家派遣の1テーマに関する依頼の平均は無制限もありますが、基本的には47都道府県で【3回まで】が多い傾向です。

経営革新に携わった内容について、論文審査にて執筆していくことになります。

え!でも、直接経営革新の事業計画策定支援はしてないよ!

という方は、以下の支援も現在のトレンドにあっているので、論文で展開ができるはずです。

  • ものづくり補助金の支援
  • 事業再構築補助金の支援
  • その他、DX化・GX化支援など

あくまで、【その事業者にとっての経営革新】になることですので、世の中を大変革するような経営革新までは求めていないことがポイントです。

ただし重要なことは、【目的を明確にする】ことですので、経営革新の手段として取り組んだ各種補助事業等が、結果的にどのような効果を企業にもたらしたかを意識する必要があります。

  • 生産性向上につながった?
  • 労働環境の改善につながった?
  • 付加価値が改善した?

経営革新を通した支援について、以下のような論文構成を考察します。

  • なぜ経営革新が必要か?
  • 事業者を取り巻く環境の分析
  • 事業者の内部資源の検討
  • 課題は何か?
  • どのような経営革新が必要か?
  • 具体的な支援例
  • 効果はどのようなものか?
  • 他の事業者にも水平展開できないか?

具体的に実施した内容を入れることで、論文の信憑性が増します。

でも、企業内診断士だし、そんな経験ないから記載できないよ!

その場合はお勤めの会社に当てはめ、経営革新の認定を取る提案をすることも1つです。提案をすると言っても、具体的に上司に見せる訳ではなく、お勤めの会社の課題はご本人が最も理解していると思うので、サラリーマンとしてではなく、中小企業診断士の目線として、会社を整理、分析し、論文にすることで、新たな気づきにつながると考えられます。

なお、勘違いさせないために申し上げますが、論文ですので、別に自分の考察を展開する内容ですので、実務が伴ってなくても大丈夫です。

②株式会社実践クオリティシステムズ

まずは、株式会社実践クオリティシステムズの論文審査について興味深いことが記載されています。

受講者合格率【97%】。受講した人たちのほとんどが合格できるようにサポートしてくれることが、クオリティシステムズの良いところだと考えられます。クオリティシステムズには以下の特徴があります。

  • 教材の学習
  • 受講した内容の課題2題に回答

ここでポイントになることは、課題は新規、学術的なものではなく、学習したことや日頃の企業観察からの受講者の考えを問う設問です。と書いてある点です。

前段で解説した事前の調査がいるのではなく、あくまで受講した内容から自分の考えを展開していくので、考察時間も減り、効率的だと考えられます。これなら、日ごろあまり直接事業者と接しない職種の方でも、取り組みやすいと考えられます。

  • 研修に参加する時間が取れない
  • 議論が苦手・自分のペースで考えたい
  • これまでの経験の棚卸がしたい

これらに当てはまる人にはおすすめです。

また、各課題についても以下のように、丁寧に内容が示されていますので、作成しやすいメリットがあります。

必修:中小企業を取り巻く経営環境

企業経営において、長期に経営を安定させるためには経済全体や国の方針といった大きな流れ知っておく必要があります。この科目では中小企業白書を紐解き、中小企業を取り巻く経営環境と中小企業を支援する政策を学びます。
課題は「感染症流行後の顧客数増加の取組のうち、効果のあったもの」から知っている中小企業を対象として考えるもの、または「経営戦略の策定状況」から経営戦略を中小企業企業経営者に説明することを想定したもの、を論述して頂きます。

選択①:経営力再構築伴走支援モデル

昨年度中小企業白書にて「経営力再構築伴走支援モデル」が紹介されました。自治体等の公的機関が行う支援を対象としたモデルですが、民間が行う企業支援にも示唆のあるモデルです。
このテーマでは経営力再構築伴走支援モデルを紹介し、その中で提示される「自己変革への5つの壁」を取り上げてご自身の支援経験から課題感や「壁を超える」ための支援の在り方について考えて頂きます。

選択②:事例に基づく診断の基礎

簡略化した事例から経営の基本的なテーマについて考え、記述する内容となっています。今回はある業界を事例として、人材の育成・活用について「経営者の視点」と「従業員の視点」から取るべき行動を考えて頂きます。

選択③:計画の実行性を高める

中小企業のうち経営計画を立てている企業はおよそ6割、その内十分な実行が出来ているのはおよそ4割という調査結果が出ています。このテーマでは計画の実行性に着目し、実行できないあるいは実行が継続しない理由を考えた上で、実行性を高める工夫について考え学びます。課題は小規模企業からの相談を仮定し、新商品の拡販について実行性を高めるための支援を考えて頂きます。

全ての論文において、現状の自分の考えを展開するものなので、基本的に頭の中にあるリソースから回答ができる構造のようです。あまり、構えず研修の内容を素直に受け取り、そこから根拠を導き出し、持論を展開すればいいようですね。

細かい様式の指定もしてあるので、親切ですね。

クオリティシステムズの論文審査は今後実際に受講してみようと思いますので、その時の感想は別記事で解説します。

③株式会社経営教育総合研修所

経営教育総合研修所ついては、入金後に個別にお知らせということで、テーマも内容も謎です。今後、受講した際は別の記事でお知らせします。

④株式会社タスクールPlus

株式会社タスクールPlusについては、おそらく譲渡後間もないので、現在準備中なのかな、と考えています。内容としては、クオリティシステムズの内容に近いものになることを期待しています。

⑤株式会社大塚商会

株式会社大塚商会については、とにかく高すぎるので、実際に申請をしている人はどのようなメリットを感じて提出しているかが気になりますね。30,000円って。笑。論題の具体的な内容は以下です。

論題1

中小企業白書にて取り上げられた中小企業を取り巻く環境変化に対応した支援における課題と、中小企業診断士に求められる支援の在り方について述べてください。(3,000字以上4,000字以内)

論題2

中小企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)は大企業のような高度な取り組みは困難であるが、中小企業が取り組めるDXについて述べてください。(3,000字以上4,000字以内)

論題1については、前段で解説した中小企業白書の概要版の環境変化から課題を設定します。中小企業診断士に求められる支援の在り方は自由に記載していいという感じですね。

論題2はDXに的を絞っています。DX支援を得意分野としている中小企業診断士はあまりいない印象なので、ややハードル高めかと。DXの意味そのものをきちんと理解することが重要なので、どう展開するかに時間がかかりそうですね。目的としては生産性向上策になると考えます。

3万円の論文審査に見合うスキルの習得になる仕掛けがあるのか・・・はたまた大人の事情か、大塚商会さんの論文審査については、ハードルを下げて欲しいという点が本音ですね。

各内容について、再度以下に示しておきます。私の考察では、【株式会社クオリティシステムズ】が最も力を入れている印象です。価格も7千円程度であれば、費用対効果が高いのではないかと考えています。

研修機関頻度
一般社団法人中小企業診断協会必修テーマ:新しい中小企業政策の動向
選択テーマ:最近の診断に関する理論及びその応用
(1)中小企業の事業継続計画(BCP策定支援)
(2)中小企業の経営革新支援
株式会社実践クオリティシステムズ必修テーマ:中小企業を取り巻く経営環境
選択テーマ
(1)経営力再構築伴走支援モデル
(2)事例の基づく診断の基礎
(3)計画の実行性を高める
株式会社経営教育総合研修所入金後に個別にお知らせ
株式会社タスクールPlus論文審査が見つからない
株式会社大塚商会論題1:中小企業を取り巻く経営環境
論題2:中小企業のDXの取り組み

論文審査もチャレンジしていきますので、より深堀りした内容については別記事にて解説予定です。

まとめ

失効注意!】中小企業診断士資格【更新方法】vol.8:論文審査の考察④いかがだったでしょうか?

計画的に診断士資格を更新したい!という方のお役に立てれば幸いです。

この記事を読んで少しでもお役に立った方がいらしゃればTwitterにも登録して頂くと、記事を更新した時にお知らせしますので、今後も「志」ともに、一緒に学んでいけると幸いです。

それでは、次の記事【vol.9】でお会いしましょう!今回も読んで頂き本当にありがとうございました。

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