突然ですが…
熊本県内の事業者のみなさま資金不足で設備投資を諦めていませんか?
こんにちは。
経営指導員&中小企業診断士のセバスチャンです。
「補助金は採択されたけど、自己負担分が重い…」
「従業員の賃金を上げたいが、事業資金に余裕がない…」
こんなお悩み、中小・小規模事業者の皆さんからよく耳にします。
実は今回、熊本県が打ち出した新たな支援策、その名も【生産性・売上げ向上後押し事業補助金】が、そんな悩みを一気に解決してくれるチャンスになるかもしれません。
本記事では、この最大200万円の「上乗せ補助金」について、完全網羅で徹底解説します。
この記事を読めば、自己負担を軽減しながら、賃上げと事業拡大を両立する道筋が見えてくるはずです!
※ちなみに、この記事は熊本県の補助金についてのご紹介ですが、熊本県外の方にも参考になるかもしれません。というのも、各都道府県で独自の「上乗せ補助」や「賃上げ支援策」を用意しているところがあります。
「自分の県にもこういった制度があるのでは?」と、この記事をきっかけに商工会などで尋ねてみることで、次のチャンスにつながる可能性も十分にあります。
本気の支援ポイント
まずは概要から。
補助の仕組みはこうだ!
項目 | 内容 |
---|---|
補助対象 | 国または県の補助金に採択された事業者 |
補助内容 | 採択経費のうち自己負担分を上乗せ補助 |
補助率 | 最大で2/5(※枠により異なる) |
補助上限額 | 最大200万円 |
条件 | 賃金引上げ・パートナーシップ構築宣言 等 |
上記はほんの一部。詳細は以下で解説しますが、「自己負担の最大1/10まで支援」という制度は破格です。
実質負担が1/10なるかも!
中小企業診断士的ワンポイントアドバイス
「補助金がほとんど賄われるなら、事業者の自主性が損なわれるのでは?」
というお声が聞かれそうですが、実際の中小企業・小規模事業者の現場はどうでしょうか?
「補助金採択はされたけど、残りの資金がない、借り入れもできなくて諦めないと・・・」
新型コロナウイルス以降、物価高、最低賃金上昇も重なり資金の潤沢な事業者が少ないのは事実。まず、この外部環境を乗り越えるために、この補助金は「戦略的に価値ある制度」と言えます。

まず、企業にとって設備投資や賃上げの実行において大きな負担となる自己資金の軽減という“価値”を生み出しており、それを「上乗せ型補助金」という形で提供する“希少性”も持ち合わせています。
また、制度運用を専門の事務局が担うことで、事業者にとっても安心して申請できる“組織的支援体制”が確立されています。
なお、ご相談はお近くの商工会の窓口でも対応していますので、ご相談ください
あなたの会社は当てはまる?
この補助金の申請には、3つの必須条件をすべて満たす必要があります。
対象要件(すべて必要)
- 国または県の補助金に採択されていること
→例:IT導入補助金、持続化補助金、ものづくり補助金など
※採択日:令和6年5月23日以降 - 全従業員の賃金引上げを行っていること
→令和6年8月9日以降、最低賃金(時給953円)を超えていること
※すでに超えている場合は「さらなる引上げ」が必要 - パートナーシップ構築宣言を行っていること
→専用ポータルサイトから登録(無料)
採択されている内容は、昨年度実施したものでも対象となるんです!
▶ 登録はこちらから
※この宣言は、発注者と受注者の双方が取引の適正化や共存共栄を目指す取り組みであり、補助金の申請にあたってはこの登録が必須となります。申請はオンラインで簡単に完了します。
注意
- 個人事業主本人、役員、同居家族従業員は「従業員」に含みません
- 「コースや枠」によっては対象外となるケースもあるので要確認
補助対象となる補助金は?
以下に、補助率および補助上限額の一覧を追記します。制度を活用する際は、該当する枠の内容を確認し、申請計画に役立ててください。
枠名 | コース名 | 補助率 | 補助上限額(円) |
---|---|---|---|
通常枠 | 一般 | – | 175,000 |
通常枠 | インボイス特例 | 7/30 | 350,000 |
特別枠 | – | 7/30 | 700,000 |
賃上げ枠(赤字・インボイス特例なし) | – | 3/20 | 400,000 |
賃上げ枠(赤字・インボイス特例あり) | – | 3/20 | 500,000 |
一般型 | 通常枠 | 7/30 | 175,000 |
一般型 | インボイス特例 | 7/30 | 350,000 |
一般型 | 賃金引上げ特例 | 7/30 | 700,000 |
一般型 | 災害支援枠 | 7/30 | 700,000 |
創業型 | – | 7/30 | 700,000 |
創業型 | インボイス特例 | 7/30 | 875,000 |
省力化(オーダーメイド)枠 | – | 2/5 | 2,000,000 |
小規模・再生・補助率引上げ特例 | – | 7/30 | 2,000,000 |
製品・サービス高付加価値化枠 | – | 2/5 | 2,000,000 |
新型コロナ回復加速特例 | – | 7/30 | 2,000,000 |
成長分野進出類型(DX・GX) | – | 7/30 | 2,000,000 |
グローバル枠 | – | 2/5 | 2,000,000 |
地域別最低賃金近傍の事業者 | – | 7/30 | 1,575,000 |
電子取引類型 | – | 7/30 | 1,225,000 |
PC・レジ等 | – | 2/5 | 160,000 |
経営革新枠(創業・交代・M\&A類型) | – | 2/5 | 2,000,000 |
大規模賃上げ | – | 7/30 | 2,000,000 |
コロナ回復加速化枠(通常類型) | – | 7/30 | 2,000,000 |
事業承継・M\&A補助金 | – | 国県補助率+上乗せで最大9/10 | 2,000,000 |
※出典:熊本県「生産性・売上げ向上後押し事業補助金」申請要領(2025年4月28日公開版)より
対象の確認は重要!
補助率と上限額の具体例
下記に、省力化投資補助金をモデルに補助金の自己負担シミュレーションを解説します。
ケース1:事業費100万円の場合
従来:国補助金1/2の50万円、自己負担1/2 50万円
↓(県補助金上乗せ)
国補助金5/10 50万円 県補助金4/10 40万円 自己負担1/10 10万円
ケース2:事業費500万円の場合
従来:国補助金1/2 250万円 自己負担1/2 250万円
↓(県補助金上乗せ)
国補助金5/10 250万円 県補助金4/10 200万円 自己負担1/10 50万円
ケース3:事業費1000万円の場合
従来:国補助金1/2 500万円 自己負担1/2 500万円
↓(県補助金上乗せ)
補助金5/10 500万円 県補助金2/10 200万円 自己負担3/10 300万円
事業者のメリットが大きい!
申請の3ステップ
- 申請要領(PDF)を確認
熊本県HPにてダウンロード可能。 - 添付書類を準備
- 採択通知書/交付決定通知書/賃金台帳など
- パートナーシップ構築宣言登録証
- 振込先通帳・本人確認書類(個人のみ) - 電子申請フォームから提出
県の専用フォームから申請。スマホ・PCからOK!

▶詳細は下記のリンクへ
申請期間と注意点
- 申請期間:令和7年4月30日(水)〜令和8年1月30日(金)
- 重要! 予算額に達した時点で受付終了する場合があります。
→早めの申請を推奨!
熊本県 中小・小規模事業者生産性・売上げ向上後押し事業補助金 事務局
電話:096-223-6801
受付:平日9時〜17時(祝日・年末年始除く)
最後に
本補助金は、単なる支援ではありません。
未来の投資と働く人の未来をつくる、本気の「賃上げ支援策」です。
事業の成長と従業員の笑顔、どちらも手にしたい。
そんなあなたにこそ、今すぐこの制度を活用してほしいのです。
無料で相談するには?
お近くの商工会または商工会議所にご相談ください。
また、専門家派遣制度を活用すれば、プロの支援を無料で受けられます!
更新日:2025年4月28日
出典:熊本県「生産性・売上げ向上後押し事業補助金」