【必読!】戦略・戦術・戦法の違いを徹底解説|中小企業診断士養成課程に学ぶ
突然ですが――
「養成課程の実習発表会の場で、一生懸命発表したのに、経営者や講師から“それ、戦略じゃなくて戦術?というかただの戦法だよ”と言われた」
そんな苦い経験、ありませんか?
僕も養成課程に通ってたとき、“やることリスト職人”になっていた時期がありました(笑)
- とにかく忙しいのに成果が安定しない
- なんだか「真面目なんだけど物足りない」って評価される
- なのに本人は「頑張ってるのに…」とモヤモヤ
これ、戦法思考の罠なんです。
こんにちわ。経営指導員&中小企業診断士のセバスチャンです。
今日は「戦略思考と戦術思考そして戦法思考の決定的な違い」を、できるだけわかりやすく解説します。
読めばきっと、あなたの思考が“戦略レベル”にぐんっと引き上がるはずです。
戦法思考の人が陥るパターン
養成課程でもよく見かけるのがコレ👇
- KSF(キーサクセスファクター)を絞れない
- 忙しいのに成果がイマイチ
- 「とりあえずやれること全部やろう」になりがち
💡補足
KSF(キーサクセスファクター)とは、日本語で言えば「成功のカギ」。つまり、そのビジネスで成果を出すために特に重要な要素のことです。例えば飲食店なら『立地』や『回転率』、ECなら『サイトの集客力』や『リピート購入率』といった具合。全部を追うのではなく、このKSFに集中できるかどうかが勝敗を分けます。
ここで大事なのは、「選択と集中」です。成果が分散するのは、多くの場合「全部をやろうとする」から。実習発表会でも「なんでもやります!」よりも「ここを捨てて、ここに集中しました!」の方が圧倒的に説得力を持つのです。
結果、周りからは――
「あの人、真面目なんだけどなんか物足りないよね」
って言われてしまうんです。つらい。
プライドは邪魔だ!
戦略思考との違いを整理してみた
ここは表にまとめちゃいます。
| 階層 | 意味 | 具体例 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 戦略 | 大きな方向性・選択と集中 | 「地域Aでシェア30%→45%に集中。低価格帯に絞る」 | 捨てる判断が超重要 KSFの設定 |
| 戦術 | 戦略を回す仕組み | 「直販はA地域、代理店はB地域。価格は競合より10%下げる」 | 仕組み設計 KPIの設定 |
| 戦法 | 具体的な施策・行動 | 「営業ツール作成」「半額キャンペーン」 | 戦術の下支え KAIの設定 |
👉 戦略がないのに戦法を語っても「それってただの作業じゃん?」となるのは、この階層の違いがあるからなんですね。
中小企業診断士的に整理すると――
- 戦略は抽象度が高く、ドメイン設定やSTP分析といったフレームワークを使って方向性を決める段階。例えば「どの市場で戦うか」「どの顧客層に集中するか」といった選択と集中。
- 戦術はその戦略を現実化する仕組み作り。例えば4P(製品・価格・流通・プロモーション)やQCD(品質・コスト・納期)の観点で仕組みを設計する。
- 戦法は現場レベルの具体的な行動。例えば「新商品キャンペーンのチラシ配布」「週2回のSNS広告運用」「店舗での割引イベント」といった具体手法。


このように、戦略→戦術→戦法の流れで抽象から具体に落とし込むことで、素人でも理解しやすく、実務にも直結させることができます。
戦略思考を身につけるコツ
戦略思考になるには「数字で把握する」ことが重要です。
流れはこんな感じ👇
- 何を捨てるか?
- 残りを「100%」と定義
- そのうち未開拓は何%?
- 未開拓の理由を数字で把握
- その中で、最重要のKSFを決める
これを図に書き出すだけで、思考のレベルがグッと上がるんです。
そして、常に“選択と集中”を思い浮かべることが大事。何をするにも、この原則を忘れないようにしましょう。
演習の場面でも、この5ステップを取り入れてみてください。例えば学習計画なら「財務会計に集中するから経済学からの観点は最低限」と決める。
実務演習なら「販売促進に全力集中、在庫管理は今回は手を広げない」と整理する。こうした具体例を加えると、発表内容に厚みが出て一目置かれるようになります。
“数字”で捉えるんだ!
診断士的ワンポイントアドバイス
1️⃣ 戦略に必要なもの:KSF(Key Success Factor:重要成功要因)
- 戦略は「勝つための方向性」を決めるもの。
- したがって「この領域で成功するために欠かせない要素=KSF」を特定することが重要です。
- 例:低価格戦略なら「効率的な生産体制」がKSF、差別化戦略なら「ブランド力」や「技術力」がKSF。
2️⃣ 戦術に必要なもの:KPI(Key Performance Indicator:主要業績評価指標)
- 戦術は「仕組みをつくり、計画を回す段階」。
- 進捗や有効性を測るために KPI(定量的な指標) が不可欠です。
- 例:4Pの観点なら「新規顧客獲得数」「広告反応率」「流通カバー率」「納期遵守率」など。
3️⃣ 戦法に必要なもの:KAI(Key Action Indicator:重要行動指標) が妥当
- 戦法は「現場レベルの具体的行動」。
- ここで必要なのはKPIよりさらに手前の、日々の行動をモニタリングする指標 です。
- 実務上は KAI(Key Action Indicator) という考え方を当てるとしっくりきます。
- 例:営業なら「1日○件の訪問数」「週○回のSNS投稿」、飲食店なら「毎日オープン前の清掃チェック」など。
まとめると
- 戦略=KSF(成功要因)
- 戦術=KPI(成果を測る指標)
- 戦法=KAI(行動を測る指標)
この対応で整理すると、戦略から現場行動までがスッキリつながります。
全て数字にできるんだ!
まとめ
この記事で伝えたいのはシンプルです。
- 「戦法思考」だけだと、忙しいのに結果が安定しない
- 「戦略思考」では“捨てる判断”が肝
- 戦略思考を習慣化するには「数字でチャンスを捉える」のが近道
最後に、稲盛和夫さんの言葉を。
「経営において大事なのは、やらないことを決める勇気である。」
これ、まさに戦略思考の本質そのもの。
養成課程で学んでいる皆さんも、ぜひ「戦略思考」を自分の武器にしてくださいね✨
✅ 今日からあなたも「戦法職人」卒業です。
さぁ、戦略を語れる診断士になりましょう!
参考書
【実践で使うおすすめの本】

