おはようございます。経営指導員&中小企業診断士のセバスチャンです。
商工会の現場で、多くの経営者とお会いしてきました。その中で強く感じるのは、「成功する経営者には、共通する“習慣”がある」ということです。
「いやいや、あの人は特別だから…」と思ったあなた、ちょっと待ってください。実は、どれも“今日から始められること”ばかりだったんです。
今回は、地方の中小企業から年商数十億円企業まで、実際にお会いしてきた成功者たちから学んだ“6つの特徴”を、皆さんにもわかりやすくご紹介していきます。
1. 電話よりもテキスト(チャット)を重視する
成功している経営者は、時間の使い方にとことん厳しい。ある縫製業の社長はこう言いました。
「いきなり電話?いや、それは“時間泥棒”だよ」と。
実際、彼らはLINEやチャット、メールなどの“非リアルタイム”な手段でやり取りすることを好みます。その理由は明白。自分のペースを守りながら、効率よく意思決定するためです。
つまり、「時間=命」なんです。

▶ サラリーマンが実践するには?
「でも、私は普通の会社員で、電話は避けられません…」という声も聞こえてきそうですね。そこで3つ、私が現在日常で実践している工夫を紹介します。
① 緊急度で分ける
「本当に今すぐ必要なことか?」を判断基準にして、ルールを設けるだけで無駄な電話は激減します。
② メールに生成AIを活用する
ChatGPTなどを使って、報告書や確認依頼を効率化。メールの質も上がり、電話の必要性がさらに減ります。
③ あえて電話に出ない選択肢を持つ
留守電やメモを使い、内容を見てから対応する。この“ワンクッション”が思考の整理にもなります。
2. 決断が異常に早い
成功者は、とにかく決断が早い。
建設業のある社長は「悩む時間が一番ムダ」と断言します。毎朝5秒で方針を決め、動きながら修正。これが、現場で勝ち抜く経営判断です。
「10秒考えてわからないなら、それ以上考えてもムダ」──これは真理かもしれません。

▶ サラリーマンが実践するには?
すぐに経営判断を下す機会がなくても、小さな決断から始められます。
① ランチを1分で決める
悩む時間を省く練習に最適。最近、私はもう時間がもったいないから、朝昼はパンを携帯。腹が減ったら食べるという決断をしています。
② 資料構成は3案から即決
基準を設けて迷わないクセをつけましょう。3つが重要ですよね。
③ メールの返信は5分ルール
即答・保留・相談の3択で、判断力を鍛えるトレーニングに!実は結構まだ放置しがち。でも、最悪1日以内で返信しています。
3. 信頼には極めて慎重。だが一度得た信頼は厚い
成功している社長は、人間関係にシビアです。
ある不動産会社の社長は、「最初の3ヶ月は信用しない」と社員に伝えるそうです。しかしその期間を誠実に働いた人には、大きなチャンスを惜しみなく与えます。
つまり、口ではなく“行動”こそが信頼の通貨なのです。

▶ サラリーマンが実践するには?
信頼は「積み上げ式の資産」です。今日から以下を実行してみましょう。
① 時間を守る
5分の遅刻でも信用は削られます。正直、遅刻する人は私も信頼しません。
② 「やる」と言ったら、やり切る
無理そうなら、早めの相談を。でも、しつこさが大事ですよね。やり抜く力。
③ 日々の行動で“信用貯金”を積む
挨拶・フォロー・感謝の一言が、信頼構築の土台になります。真面目が一番だったと、この歳になって、本当に思います。
4. 必要のないお金にはシビア。自己投資には大胆
「うちの社長、めっちゃケチです」──実はそれ、正解かもしれません。
年商1億円超の飲食オーナーも、見た目は質素。でも「勉強代は青天井」。彼は言います。
「経費は1円でも削る。でも未来への投資なら、いくらでも使うよ」

▶ サラリーマンが実践するには?
無駄遣いに“気づく力”をつけましょう。
① コンビニ通いを週2回減らして、月1冊の本を買う
月1冊と言わずに、中古本であれば何冊でも買えるんです。
② 2次会をやめて、その費用で資格取得の講座へ
なかなか断りづらい場合もあるかもしれませんが、その時間、努力している人と差がついてるんです。
③ アプリや洋服の「なんとなく課金」を見直す
衝動買いはしない。一旦落ち着いて、次の日に検討することも大事です。
この“支出の再配分”が、あなたの未来を変えます。
5. 得意なことだけに集中する
ある造船会社の会長は言いました。
「経理は一切やらん。売上を取るのが私の役目だから」──これ、究極の集中です。
経営者は、自分が最大限に貢献できるところだけに時間を使います。

▶ サラリーマンが実践するには?
① 自分の得意を上司に伝える
「これが得意です」とアピールして、任される機会を増やしましょう。また、「今の部署じゃ、診断士の能力使えないよ!」と良く聞きますが、それは思い一つです。どんな場所でも、自分の得意な分野にもっていくことは経験上可能だと考えます。
② 苦手は得意な人に任せる
完璧を目指すより、チームで成果を。私も恥ずかしながら、文章チェックや伝票整理が不得意です。でも、周りに聞いたら、「私はむしろそこが好きです」がたくさんいました。感謝、感謝です。
③ 没頭できる仕事に時間を集中
“好き”な業務を見つけて、伸ばしていきましょう。私は経営支援が大好きです。短時間でフロー状態に入ることができる仕事に、できるだけ集中する努力をしています。
6. 結局のところ、経営者も“ただの人間”
想像してみてください。仕事中はキラキラ、でも現実は──
飲みすぎて二日酔い、湿布を貼って出勤、奥さんに怒られて…そんな経営者、実際にたくさんいます。
違うのは「悩みのスケールが大きい」だけなんです。

▶ サラリーマンの“価値”はここにある
彼らのそばで“役に立つ存在”になれたとき、私たちは唯一無二の存在になります。
「あの人に頼めば安心」──この言葉を引き出すことで、自分の価値は何倍にも高まる。
さらに、経営者の支援を通して、自分自身の経験・視野も広がっていきます。
支援とは、自己成長の最短ルートでもあるのです!
まとめ:真似できるところから始めよう
お金持ち経営者たちの特徴は、決して“特別な才能”ではありません。
- 時間を大切にする
- 決断を早くする
- 信頼を積み重ねる
- 投資と浪費を見極める
- 得意なことに集中する
- 相手の悩みに寄り添う
これらはすべて、明日から始められる“習慣”です。
私も、現在、継続して実践中です。さあ、あなたも今日から、行動を変えてみませんか?